復職祝いをして職場復帰を歓迎しよう
復職してきた人は、少なからず不安な気持ちや緊張感を抱えているものです。復職祝いをプレゼントすることで、自分は職場に歓迎されているのだと感じてもらいましょう。
復職祝いはプレゼントだけではなく、メッセージにも気を配りたいところです。言葉も付け加えることで、更に気持ちを伝えることができます。「職場におかえりなさい」という気持ちと、休職を終えたことへのお祝いの気持ちを込めた復職祝いをしましょう。
ここでは病気療養明けと産休・育休明けのケース別に、復職祝いのプレゼントの選び方やメールの送り方などを見ていくことにしましょう。同じ職場にこれから復職予定の人がいて、復職祝いをどうするか考え中の人はぜひ参考にしてください。
病気療養で休職していた人に送る復職祝い
病気療養で休職していた人に贈る復職祝いは、どのような形でするのがよいのでしょうか。プレゼント、口頭でのメッセージ、メールでのメッセージとそれぞれの方法を紹介します。
病気療養明けの人に贈る復職祝いのプレゼント
病気療養から復職してきた人に贈るプレゼントは、体を気遣うものがいいでしょう。これから少しずつ一緒に頑張っていきましょうという気持ちを込めてプレゼントを選んでください。
紅茶やコーヒーの詰め合わせ
復職祝いのプレゼントとして定番なのは、紅茶やコーヒーの詰め合わせギフトです。紅茶やコーヒーはあまり好き嫌いが分かれませんし、フレーバーティーなどが程よく組み合わされていれば喜ばれること請け合いです。復職する人に家族がいれば、身内で分け合って飲んでもらうこともできます。
ゼリーやクッキーなどのお菓子類
病気療養明けの復職祝いにはゼリーやクッキーなどのお菓子類をプレゼントするのもいいでしょう。一人で食べ切れるくらいの量で、あまり大きすぎない箱のものを用意するのがおすすめです。日持ちがするものを選ぶようにしてください。
付箋やカラーペンなどの文房具
職場で使える文房具も復職祝いのプレゼントとして喜ばれます。実用的な付箋やカッター、カラーペンのセットなど、喜ばれると思われるものをいくつか組み合わせても素敵な贈り物になります。これからの仕事に役立つものをプレゼントすることによって、前向きな気持ちを強めてもらいましょう。
病気療養明けの人に送る復職祝いメール
病気療養明けの人に送る復職祝いメールには、相手の体調を気遣う気持ちを込めることが求められます。できるだけ無理をしないでほしいという旨を書くのはもちろん大事ですが、職場復帰してくれたことを喜ぶメールの文面になるよう心がけることが大切です。次の例文のように、相手の体調を気遣う言葉や職場復帰を歓迎する一文を忘れずに入れましょう。
病気療養明けの人に送る復職祝いメールの例文1
職場復帰おめでとうございます。
○○さんが職場復帰されることを待ち望んでおりましたので、大変嬉しく思っております。
どうかご無理をなさらないよう、ご自愛ください。
何かございましたら、ぜひお申し付けくださいませ。
またお仕事できることを楽しみにしております。
この度は復帰のお祝いを申し上げます。
病気療養明けの人に送る復職祝いメールの例文2
この度は職場復帰おめでとうございます。
○○さんの職場復帰を大変喜ばしく思っております。
まだ体調が思わしくない時には、どうぞご無理をなさらないでください。
何かお手伝いできることがございましたら、遠慮なくお声がけください。
またお仕事をご一緒できること、心より嬉しく思います。
この度は復帰のお祝いを申し上げます。
病気療養明けの人に贈る復職祝いの口頭メッセージ
病気療養を終えて復職してきた人に対しては、口頭でも復職祝いのメッセージを伝えたいものですが、デリカシーのない言葉をかけるべきではありません。特に、どういった病気が原因で休職していたのかなどについて触れるのは絶対にやめましょう。
「○○さんがいなくて大変でした、心配していましたよ」くらいの言葉をかけるのが適切です。この時も、あまりにも不在中に大変だったことを強調しすぎると責められているように捉えられてしまいますから、あくまでも軽い口調を意識して、一言で終わらせるようにしてください。
復職祝いの口頭でのメッセージでは「病気が治り、復帰してくれてよかった」ということを伝えられれば十分です。「一緒に仕事をできるようになって嬉しい」という意味を込めた言葉がけができればいいでしょう。
病気で気が塞いでしまっていることもあるでしょうから、何よりも温かく迎え入れる言葉をかけてあげることが第一です。「できるだけサポートしますから、何かあったら言ってくださいね」と言うのも、相手を安心させるために効果的です。
産休・育休明けの人に贈る復職祝い
次は、産休・育休明けの人に送る復職祝いについて見ていきましょう。病気療養明けの人に送る復職祝い同様、プレゼント、口頭でのメッセージ、メールでのメッセージとそれぞれの方法を紹介します。
産休・育休明けの人に贈る復職祝いのプレゼント
産休・育休明けの復職祝いは、子どものことを考慮したり、相手が女性であるということを念頭に置いたりしてプレゼント選びをしなければなりません。何を選べば喜んでもらえるかを考えていきましょう。
子どもも食べられるお菓子の詰め合わせやレトルト食品
産休・育休明けの人に贈る復職祝いには、子どもも食べられるお菓子の詰め合わせやレトルト食品などが喜ばれます。ただし、あまり大量にプレゼントしてしまうと食べきれない場合も考えられますので、量は少なめにしておきましょう。
ひざ掛けなどの体を温めるアイテム
体を冷やさないように、ひざ掛けを復職祝いにプレゼントするのもおすすめです。女性にとって冷えは大敵ですから、相手の好みそうな柄のものや質がいいものを選んで贈ってみてください。復職後、元気に働くためにというのはもちろん、子どものためにも体調には気をつけたいところですから、ひざ掛けのようなアイテムは喜ばれること間違いありません。
ボールペンなどの文房具
病気療養明けの人に贈る復職祝い同様に、産休・育休明けの人にも文房具が復職祝いとして適しています。ボールペンやペンケースなど、少し変わったデザインのものをプレゼントすると気に入ってもらえる確率が高くなるでしょう。職場で使える実用的なものは比較的プレゼントとしてのウケがいいです。
産休・育休明けの人に送る復職祝いメール
産休・育休明けの復職祝いメールでは、職場復帰してくれたことへの喜びを表すと共に、次の例文のように育児との両立についても触れるといいでしょう。産休・育休明けは何かと忙しいので、気を遣うことができるようにしてください。家事や育児のことについて触れる部分では、大変な時は頼ってほしいという旨を書くようにしましょう。
産休・育休明けの人に送る復職祝いメールの例文1
本日より職場復帰されたとのことで、誠におめでとうございます。
○○さんが職場に戻ってこられること、心よりお待ちしておりました。
育児と仕事との両立は大変なこととは思いますが、何かあればぜひお声がけください。
またお仕事できることを嬉しく思っております。
この度は復帰のお祝いを申し上げます。
産休・育休明けの人に送る復職祝いメールの例文2
職場復帰おめでとうございます。
○○さんが職場に戻ってこられることを心待ちにしておりましたので、大変嬉しく思っています。
家事や育児と仕事との両立は何かと大変とは思いますが、遠慮なく私どもを頼ってください。
またお仕事をご一緒できることを楽しみにしております。
この度は復帰のお祝いを申し上げます。
産休・育休明けの人に送る復職祝いの口頭メッセージ
産休・育休明けの人にも、復職祝いのプレゼントを贈るだけではなく口頭でお祝いの言葉をかけておきたいところです。相手が親しい人でなかったとしても、「ご出産おめでとうございます」という挨拶は必ずしておきましょう。
「お子さんの写真を見せてください」「育児はどういった感じですか」というように、復職をきっかけに色々と話かけてみるのもいいでしょう。そうすると、これまであまり話したことがなかった人とも、交流を持てるようになることがあります。出産に対するお祝いの言葉が喜ばれるのはもちろんですが、子どものことや育児について色々と尋ねて話題を広げると、お祝いの言葉がけが更に深みのあるものになるでしょう。
また、「職場におかえりなさい」という言葉も忘れないようにしてください。産休・育休明けの人は働くことに対しブランクがあることに戸惑っていますから、「職場はあなたを歓迎していますよ」という態度をアピールして安心させてあげましょう。
復職祝いのプレゼントは相手の好みに合わせて選ぼう
復職祝いのプレゼントは、高価なものである必要はありません。値段よりも、相手の好みに合ったものを選ぶことが大切です。どれだけ高級な品でも、相手が喜んでくれないものであれば意味がありません。
復職祝いに限らず、プレゼントを贈る際に大切なのは自分の好みを押し付けることではなく、相手に喜んでもらうことです。相手が普段から好んで飲んでいたお茶や好きな文房具のブランド、いつも話題に上るものなどを思い出しながら何が喜ばれるかを考えてみましょう。
休職していた理由も併せて考えることができれば、プレゼント選びはスムーズに進んでいくでしょう。産休・育休のためなのか、それとも病気療養のためなのかを考えることで、相手が何を必要としているのかが分かるはずです。
復職祝いのプレゼント選びの際、自分だけでは何を選べばいいか分からない場合には誰かに相談するのもひとつの手段です。復職する人のことをよく知っている人に相談すると、プレゼント選びのヒントが得られるかもしれません。
復職祝いのプレゼントに「のし」は必要ない
復職祝いとしてお祝い金をあげるのであれば、のしをつけるべきですが、品物を贈るならのしは必要ありません。紅茶のセットや文房具など、それぞれの店舗でラッピングされたものにのしをつけるのは不自然な場合が多々あります。のしをつけられない形状のものも多くありますから、こだわる必要はないでしょう。
のしの有無より、何を贈るかといったことに気を遣った方が相手は喜ぶでしょう。のしの有無に敏感な人はそれほど多くありませんし、逆にどうしてのしをつけているのだろうと思われてしまうこともあります。
病気療養明けの復職祝いに「快気祝い」とのしをつけるのは間違い
病気療養明けの人へ復職祝いのプレゼントを贈る場合、「快気祝い」と書いたのしをつけないよう注意しましょう。そもそも「快気祝い」は、病気が治った人がのしに書くものであり、お祝いを贈る側が書くものではありません。
入院していた人への復職祝いにのしをつけるなら「退院祝い」が無難
入院していた人への復職祝いにどうしてものしをつけたい場合は、「退院祝い」などの書き方が無難です。ただし、これは相手が退院した明らかな事実がある場合にのみ適しています。また、自宅療養していた人など、はっきりと完治したことがわからない人への復職祝いに「祝御全快」というのしをつけないように気をつけましょう。
復職祝いのプレゼントやメールをするタイミングは?
ここで、復職祝いのプレゼントやメールをするのはいつがいいのか、そのタイミングを考えてみます。
ベストなタイミングで復職に対するお祝いの気持ちを伝えられるようにしましょう。
復職祝いのプレゼントを渡すのは相手が出社後すぐ、または休憩時間
復職祝いのプレゼントは、復職する人が出社してきたらすぐに渡して構いませんが、すぐに朝礼が始まって復職に対するスピーチがある場合などは、休憩時間などに渡すようにしましょう。
復職してきた人は、フルタイムで働かずに早く帰ってしまうことがありますから、後で渡そうと思っていると結局その日に渡せなかったということになりかねません。遅くとも午前中いっぱいには渡せるようにしてください。また、要冷蔵の食べ物を贈る場合はその旨を伝え、会社の冷蔵庫を借りて冷やして持ち帰ってもらうようにしましょう。忘れそうであれば帰りがけに一声かけておくと親切です。
復職祝いのプレゼントは、相手が受け取れる余裕がある時に渡すのが一番です。復職した日はバタバタしていることが多いですから、隙を見て渡せるようにしましょう。
復職祝いメールを送るのは相手の出社時間の少し前
復職祝いのメールは、相手が出社する少し前に送っても問題ありません。相手は復職祝いのメールをたくさん受け取り、新着順に読むでしょうから、初めのうちに読むメールの方が丁寧に読んでもらえるでしょう。
もちろん相手が出社してからメールを送ってもマナー違反ではありません。顔を合わせた後でメールしてもOKです。相手が気持ちよく職場復帰の一日目を迎えられるように、温かい内容のメールを送ることが大切だと言えます。
出張先などでも、復職してくる人がいるとわかっていれば、できるだけ復職祝いのメールを送るようにするのが理想的です。復職祝いのメールは、遅くなっても必ず送りましょう。たとえ遅くなっても、復職祝いメール送ってくれたことに対して嫌な気持ちになる人はいません。
復職祝いはプレゼントとメッセージの両方を贈ろう
復職祝いは品物をプレゼントする、声がけする、メールを送る…これらのどれかだけをしておけばいいと考える人もいるかもしれませんが、やはりそれだけでは寂しいものです。
休職していた人が職場復帰するのですから、温かい気持ちで迎えてあげましょう。歓迎の気持ちを充分に表すには、やはりプレゼントとメッセージの両方あると良いです。「何をプレゼントすればいいかわからない」「どんなメール文面がいいかわからない」と悩むこともあるでしょうが、悩んだ分だけ気持ちのこもった復職祝いが出来上がります。ぜひ相手のことを思いやった復職祝いを贈ってください。