仕事モードへスパッと切り変わるスイッチの入れ方8選

仕事モードへの切り替えがうまくできず、なかなか実力通りのパフォーマンスを発揮できていない人も多いものです。仕事モードに対する考え方や、うまくできない理由、そして仕事モードへの切り替えのための方法について紹介します。

仕事モードへスパッと切り変わるスイッチの入れ方8選

仕事モードになるために大事なのは自分の「儀式」を作ること

GWや夏休み、年末年始の休暇など、連休はうれしいものですが、一方で仕事に戻る時には何とも言えない疲れやだるさを感じるものです。休暇モードにはすぐに入れるのに、仕事モードにスパッと戻ることがなかなかできなくて困るという声はよく聞きます。

仕事モードに限らず、自分の集中力を高め、パフォーマンスを引き出すためには、自分にスイッチを入れるための「儀式」を作ることが大切です。野球選手がバッターボックスに入る前などにいつも決まった動きをしますが、体をほぐすだけでなく、自分の集中力を高めるスイッチとなる動作として行っているのです。

毎日の自分の生活の中で、切り替えが必要な場面では儀式を行うことで自分にスイッチを入れることが可能です。儀式は決めるだけでなく、習慣づくまで行っておいて、反射的に脳が反応するくらいにしなくてはなりません。そのための儀式を定めておき、普段から習慣づけておきましょう。

仕事モードにスイッチを入れる方法8選

仕事モードヘの切り替えを上手にするためには、「えぃっ!」と自分で仕事モードにスイッチを入れることが大切です。そのための方法を8つ紹介します。

方法1:朝日を浴びる

朝日を浴びる女性

仕事モードになれない理由が、朝から何となくだるかったり、眠気が続いていたりすることにあるのなら、まずは朝日を浴びてみると良いでしょう。朝日を浴びることで、体を目覚めさせるためのホルモンである「セロトニン」が分泌されて仕事モードに入りやすくなります。

セロトニンはなかなか上がらないテンションを上げてくれ、また上がりすぎて興奮したテンションは落ち着かせてくれるという精神安定の作用もあるので、仕事に適した状態に体の状態を調節してくれます。

マンションなどだと、日当たりの良くないところも多いですし、通勤のほとんどが地下や乗り物の中という人は、できるだけ家にいる時間に日光を浴びるように意識しましょう。

方法2:軽く運動をする

水を飲む女性

職場によっては従業員の健康づくりのためにラジオ体操などの運動を実施しているところもありますが、軽い運動は仕事モードに入りやすくする効果があります。運動をすることによって体がほぐれ、血行が良くなることによって脳に酸素がいきわたるようになります。

いまいち頭がぼーっとして仕事ができない時には脳に血液や酸素が不足していることが多く、その際にはエネルギー不足のために脳は眠ろうとするのです。そういった症状に心当たりがある時に、特に有効な方法です。

方法3:思い切って休む

たくさんの仕事があることがわかっているのに、全然仕事モードに入れないときには、脳や体が疲れすぎていて、体が仕事を拒否していることもあります。こういうときには、思い切って休んでみるのもひとつの方法です。

机で昼寝をする男性

早く帰って寝るのも良いですし、昼休みには食事を手早く済ませてデスクで昼寝をするのも良いでしょう。「休んではいけない」と思い込みすぎると、体にも精神的にも負担が大きくなり、ますます仕事を避けたくなりますので、思い切って休んで、心身をリセットして仕事にとりかかりましょう。

方法4:自分の仕事の目的や目標を確認する

ペンを持って考える男性

仕事のやる気が今ひとつ出ない時というのは、何をしたらよいのかが具体的に決まっていないことも多いものです。自分の持っている仕事の目的や目標をひとつひとつ確認することによって、仕事のスケジューリングに向かって頭が働き出しますし、また状況によっては強い危機感から急に仕事モードにスイッチが入ることがあります。

仕事の目的や目標を確認することは、余計な仕事をしないためにも大切なことで、生産性アップのためにも効果的ですので、仕事モードに入っているかどうかは別としても習慣化したい方法です。

方法5:片付けをする

仕事モードに入れないときというのは、とかく仕事以外のことに気が向かってしまうものです。特に自分の机の上や周辺の環境の雑々としたものは目につきます。どうせ目につき、気になるようならまずは片づけを始めましょう。

片づける男性

片づけはいずれやらなくてはならないことですし、気になる要素が減るだけでも実際に仕事にとりかかりやすくなります。片づけをすることで仕事もしやすくなるのですから、どうせ必要な仕事ができないなら、少しでも生産性が上がるところに時間を使うべきという考え方もできます。

方法6:とりあえず仕事に手を付ける

引き出しからファイルを出す女性の手

仕事や勉強になかなか身が入らないと思っていても、やり始めたらだんだんノッてくるということは多くの人が経験しているはずです。仕事をするための最も大事なことは、まずは手をつけること。車も止まっている状態から動かすのに一番パワーを必要としますが、人間も仕事を全然していないところから仕事に手をつけるところでパワーを必要とします。

とりあえず、どれだけ続くか、効率がどうとか考えずに、まずは手をつけてみるところから始めましょう。ノッてきたらラッキー、乗らなければ仕方がないというくらいの気持ちで気軽に始めましょう。

方法7:環境や服装・メイクを変える

仕事モードへの切り替えがうまくできない時は、環境を変えることもひとつの方法です。オフィスよりもカフェの方が仕事ができるという営業マンの人も多いものです。事務スタッフのように環境を変えるのが難しい人は、服装やメイクを変えることでも気持ちを大きく切り替えることができます。

めいくをする女性

普段よりもしっかり仕事をしないといけない日は、仕事モードに自分を切り替えるためにビシッとした服装をすると良いでしょう。また、自分なりの仕事の勝負服を決めておくと、それを着るだけで仕事モードに入りやすくなります。男性なら勝負ネクタイを決めておく、女性なら勝負メイクを決めておくなどの方法が効果的です。

方法8:栄養ドリンクやコーヒーを飲む

女性社員と栄養ドリンク

特別な疲れなどがないとしても、何となく仕事モードに入れない場合には、栄養ドリンクやコーヒーなどを飲むというのもひとつの方法です。こういった飲み物の中に含まれるカフェインは、興奮作用をもっているので、仕事モードに近い体の状態を作ってくれます。

ただし、この方法は基本的に無理矢理に仕事モードの状態を作る方法なので、この方法に頼りすぎると、栄養ドリンクやコーヒーがないとスイッチが入らない体質になることもありますので気を付けてください。過剰摂取は体調を崩す原因になるので控えましょう。

そもそも「仕事モード」ってどんな状態?

普段、何となく「仕事モード」という言葉を使っていますが、明確に定義されている言葉ではないだけにその認識も様々です。一般的には「仕事に集中できる状態」が仕事モードなのですが、そのためには様々な条件が必要となります。

仕事中に集中力を上げるスイッチの入れ方

実は、「適度な緊張感、ストレスを感じている状態」は仕事モードに入るために欠かせない要素です。人間の体の機能をつかさどっている自律神経では、交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は危機などに対応するために血圧を高め、神経を敏感にし、頭の回転を早くする作用があります。副交感神経は休息を取るために血圧を下げ、リラックスした状態を作ります。交感神経と副交感神経が切り替わることで人間は活動を使い分けているのですが、「仕事モード」では交感神経が優位になっているのです。

しかし、過剰に交感神経が優位になると、今度は神経が過敏になり、強くストレスを感じて逆にうまく休めなくなるということが発生します。この状態が続くと、疲労がなかなか抜けなくなるので注意しましょう。仕事モードでは、「適度な」緊張感が必要不可欠なのです。

仕事モードになれない理由

長期の休み明けなどでスパッと仕事モードになれないのは、理由があります。仕事モードに切り替わることが難しい3つの理由を見ていきましょう。

気が抜けている

連休明けなどに多いのが、気が抜けている状態です。これは自律神経でいえば、副交感神経が優位になっている状態が続いていて、危機感とは裏腹に体が活動の準備ができていないことが多いです。この場合、単純な気持ちの問題と片付けるより、どこか休日の生活を引きずってしまっていて、体のリズムが元に戻っていないことも多いのです。

気が抜けているのは心理的な問題と思われがちですが、「気を抜いて」いるのは心理的な問題ですが、「気が抜けて」いるのは本当に何かが抜けているので、本人の気持ちによらないのです。

慢性的に疲労が強い

ノートパソコンの前にあくびをする女性社員

心身の疲労が慢性化してしまっていて、力を出したいけれど出ないという場合も、仕事モードにはなかなかなれません。この場合、体が仕事を拒否する方向に機能していますが、それは「休め」というサインです。

休んでいたはずなのに疲労があるという場合には、働きすぎや過剰なストレスによって慢性的な疲労状態になっており、副交感神経がうまく働かずにちゃんと休めていない可能性があります。真面目な性格の人に多いので注意しましょう。

仕事以外に気持ちが向いている

体調的に精神的に、目立った不調がないとしても、その気持ちが仕事以外に向いていれば仕事に集中することはできず、仕事が手につかないものです。何か気がかりなことがあれば、それを処理するか忘れるかしないとなかなか仕事モードに入れません。プライベートで気になることがあった場合などは特に注意しなくてはなりません。

仕事モードの切り替えを上手にして評価を高めよう

仕事の大部分は、取りかかってしまえばそこまで大変ではなく、取りかかるまでに時間がかかるものです。特に苦手意識がある仕事や、連休明けなどで仕事を面倒に感じているときがそうです。上手に仕事モードの切り替えができれば、それだけでも無駄な時間が少なくなり、仕事ができる人になります。上手に自分をコントロールできれば、周囲の評価も高まりますので、紹介した内容を参考に自分の仕事モードのスイッチを研究してみてください。