皆勤手当とは?相場は?有給取得はどうなる体験談9

皆勤手当についてご紹介しています。皆勤手当とはどんなときにもらえるのか、皆勤手当の相場はいくらか、有給を取ると皆勤手当が減額されるのはどうなのと、皆勤手当が分からない人に分かりやすく解説していきます。

皆勤手当とは?相場は?有給取得はどうなる体験談9

皆勤手当とは

皆勤手当は精勤手当とも呼ばれることもある、遅刻・早退・有給を除いたお休みを取得せず、契約通りに仕事を行った人に与える手当のことです。皆勤手当を設けることは会社の義務ではありませんので、皆勤手当制度がある会社とない会社がある、会社によって基準に多少の違いがあるのが一般的です。

皆勤手当制度導入の目的は、社員のやる気を上げる、休まずに契約通りちゃんと仕事をしてもらうことです。勤怠の乱れは他の社員のやる気を削ぎますし、仕事の運びに支障があります。皆勤手当を設けることで、社員のやる気を引き出し、仕事をスムーズに行うことには、一定の効果があると考えていいでしょう。

皆勤手当の相場

朝の出勤風景

皆勤手当がどんなタイミングでいくら支払われるのか、相場の金額は気になります。体験談では、月5000円から月10000円が多く、一口に皆勤手当の相場はいくらですとは言えません。皆勤手当の金額に満足している人が多いので、少なくもなく多くもない、程よい金額をもらっていると考えられます。

有給消化で皆勤手当を減額してもいいの?

皆勤手当の支給でよく問題になるのは、「有給を取得したら皆勤手当がもらえなかった」ケースです。労働基準法第136条では、「有給休暇を取得した労働者に対して、賃金の減額その他不利益な取扱いをしないようにしなければならない」とあります。有給休暇の取得は法で定められた労働者の権利ですから、その権利を行使しても欠勤にはなりません。有給休暇は、休んでも出勤している扱いになるのです。有給を取得しても皆勤手当の制度に関与が及ばない事を覚えておいてください。

皆勤手当制度はあるだけでありがたい

元気一杯のポーズでジャンプするビジネスマン

自分が働いている会社に皆勤手当の制度があるかどうかは、会社の就業規則を確認してください。どんな場合に、どんなタイミングで皆勤手当が支給されるのかきちんと確認をして、疑問を解消しておくといいでしょう。厚生労働省の調べでは、皆勤手当を支給している会社の割合は約34%と、決して多くはありません(注1)。

「ちょっと少ないかも」と思っても、皆勤手当の制度があるだけありがたいと考えましょう。皆勤手当をもらっていない人の方が圧倒的に多いのです。会社と交わした契約書に記載されたとおりに働くことは当たり前のこと。遅刻や欠勤はやめましょう。

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皆勤手当の相場体験談

ここからは、皆勤手当の相場体験談を見ていきます。皆勤手当の基準は、各社ばらばらであることが分かります。せっかく皆勤手当制度がある会社に勤めているなら、遅刻・早退・欠勤をなくして、皆勤手当をもらえるように努めましょう。

納得できない!!

はな(25歳 医療事務)


腕組みする女医

私は、歯医者で受付をメインで医療事務の仕事をしています。私の職場では1ヶ月皆勤することで、月1万円の皆勤手当が支給されます。つまり、1年で換算すると、最大12万円の皆勤手当が支給されます。

皆勤手当の支給額について不満はありませんが、どうしても納得のいかない条件があります。それは、有給が発生しない6ヶ月以内の勤務者に対しては、夏季休暇や年末年始の休みを、欠勤扱いにされると同時に、皆勤手当の支給もされないということです。

そもそも、夏季休暇や年末年始の休みを有給で自動的に取らせること自体も不満ではありますが、その対応に対して皆勤手当までも支給されない条件には、どうしても納得が出来ません。そういったことも踏まえて考えると1ヶ月に1万円という皆勤手当の支給額にも不満があります。

皆勤手当の分、基本給が少ない

わくわく(31歳 事務職)


私の仕事は不動産管理や仲介業です。皆勤手当の支給条件は9時を過ぎて出勤すると支給条件からはずされます。また、45分を1分でも過ぎたら遅刻なのですが、その遅刻が月に3回を越えると支給されません。

皆勤手当の額は月に10000円で、一年での総額は120000円です。正直、皆勤手当は最初の条件の中に組み込まれていたので、多くても少なくてもどちらでもいいかなと思います。

給料が皆勤手当にさかれている分、基本給が少なくなり、ボーナスの時は基本給の2ヶ月などという計算の仕方なので、基本給を上げてもらえたほうがモチベーションは上がります。皆勤手当を支給されない条件になることは、社会人ですしほぼないので、少ないと思ったことがありません。

なかなかうれしい

holyjack(28歳)


説明するビジネスマン

私の仕事は法律関係で公務員ではないのですが、事実上公務員に準じる身分で仕事を担当しています。皆勤手当ては、1か月の出勤が100%だった場合に200円加算され、1年間無欠勤だった場合に、3000円支給されるというものです。

皆勤手当てについては、これだけみればそれほど高くない金額であると思いますが、わが社にはそれ以外にも住居手当や寒冷地手当といった、通常公務員に規定されている各種手当を受け取ることができるため、その意味ではむしろ多いのではないかと感じています。

近々、この皆勤手当ては毎月の支給条件がなくなり、一年間の所定勤務日のうち何割働いたかによって皆勤手当て、または精勤手当てが支給されるようになるそうです。

支給されるだけでもありがたい

さほこい(53歳 生産管理職)


私はプラスチック関連の製造現場で、生産管理の仕事をしています。私の職場では、皆勤手当の支給条件は、該当月の欠勤(有給休暇除く)・遅刻・早退が1日も無い事です。

支給額は1日300円と明朗で解りやすく、該当月の出勤日数によって多少前後します。休日出勤が多く26日間出勤すれば月額7800円、出勤日数が大型連休などで少なく17日間出勤なら月額5100円となります。1年間でおおよそ総額が75000円位です。

支給されている皆勤手当の金額は、ちょっと少ないのではないかと思っています。やはり頑張って休日出勤したときなどは、月額10000円位欲しいです。それでも支給されない会社と比べれば、支給されるだけでも有難い事だと思います。

たくさんもらっていると思う

ロサ(30歳 営業職)


窓の外を見つめるビジネスマン

営業職として6年ほど働いています。私の会社には皆勤手当がありますが、これをもらうには一定の条件があります。まずは当たり前の出勤日に全日出勤していることです。

フレックスタイム制を取り入れていますので、これを使って早退しても大丈夫ですし、有給休暇や忌引休暇を使っても出勤した扱いになります。これは正社員のみが対象ですので、パートさんや派遣さんは皆勤手当がもらえません。

皆勤手当の支給は、一月毎に給料と一緒に振り込まれます。金額は月9000円です。1年皆勤すると108000円もらえる計算になります。

皆勤手当自体がない会社のほうが一般的だと思いますので、たくさんもらっているなと個人的には思っています。これがあるおかげで、フレックスタイムや有給という形以外では会社を休もうとは思いません。

1ヶ月ごとにもらえる

はた2552(22歳 サービス業)


私はパチンコ店での店員としてサービス業をやっています。私の職場では皆勤手当てが付きますが、一ヶ月区切りで毎月リセットされます。

一ヶ月間遅刻、欠勤、早退が無ければ5000円の手当てが支給されます。この手当は、有給で休みを取ったときにも貰えます。一ヶ月で5000円ですが、1年に直すと6万円という大きな額になります。

遅刻、欠勤、早退をしてしまうと、その時間のお給料が時間で計算して引かれてしまいますので、皆勤手当てと合わせると、一月分のお給料でも万単位で差が付いてしまいます。

この皆勤手当てですが、私は充分に感じています。社会人として無遅刻無欠席は当たり前の事なので、元より少ないのは承知の上で、少なくても皆勤手当てが出ているという会社の優しさにありがたく思います。

もらえない月は有給を取る

かぶ(34歳 製造業)


工場のオペレーター

私は、機械加工を行っている工場にてオペレーターとして働いています。皆勤手当の支給条件は、無遅刻・無欠席です。支給額は、月に1万円ですから、年間で12万円になります。

皆勤手当の金額については妥当だと考えています。有給を利用した欠勤や遅刻にしても、皆勤手当を支給される条件から外れてしまいます。したがって、なかなか有給を消化出来ずに上限の日数まで貯まったままになっています。

月に1万円をもらえるのともらえないのとでは大きく違います。なので、なかなか有給を利用せず貯まったままになる人がたくさんいます。私用でどうしても休んでしまった月には、まとめて有給を取ろうと考えています。

遅刻しても皆勤手当支給条件から外れますので、遅刻した月にも休みをまとめてとるようにしています。

大満足

絆(56歳 事務職)


中小企業の正社員で事務職です。基本給は228,800円です。1ヶ月、一日でも休まなかったら皆勤手当(有給を使って休んだ場合も支給なし)が支給されました。支給額は12,240円です。

一年休まなければ、皆勤手当支給総額は146,880円になります。私は有給が年に40日くらいはあったので、有給を使って休む月が多く、あまり皆勤手当ては頂きませんでした。

休まずに出勤して、月に12,240円も皆勤手当を頂けたら金額的には多いと感じます。慣れは恐ろしいもので、給与明細の支給額だけに目が行くもので、皆勤手当てでいくらもらっているかと聞かれればわかりませんでした。

改めて給与明細の皆勤手当を見ると、大変ありがたいと思いました。この金額であれば、皆勤手当てとしては大満足です。

月8,000円は妥当

orange1972(45歳 製造職)


帰宅する社員

私が現在勤めている会社は、製造工場などさまざまな場所で使用する治具(じぐ)を加工する会社です。有限会社で従業員が15人前後と、まさに中小企業の典型とも言える会社です。

給与の形態は日給月給制であり、皆勤賞はとても貴重な手当だと思っています。月の出勤日数が約22日間で、無遅刻無欠勤して、皆勤賞手当がつきます。たとえ、1分でも遅刻や早退があると、皆勤賞手当はつかなくなります。

皆勤賞は月8,000円で、年で換算すると96000円になり、我が家では貴重な手当てです。私は45歳ですが、過去に転職を繰り返し、現在勤めている会社は4社目であります。過去には、皆勤賞手当が無い会社もありましたので、私の意見といたしましては、8,000円の皆勤手当は妥当な額だと思います。

皆勤手当の相場として決まった金額は言えない

皆勤手当の相場として決まった金額は言えません。今回、皆勤手当の相場を聞いた皆さんの体験談からもわかるように、金額の基準は会社によって異なります。皆勤低手の金額設定が高いところもあれば、低いところもあります。

自分が勤めている会社で出される皆勤手当の相場を知りたい人は、就業規則を確認しましょう。金額が低いと不満を感じるかもしれませんが、皆勤手当ての制度が設けられているだけでありがたいと思う気持ちを忘れないでください。