退職のときに贈る餞別体験談6相場はどれくらい?

退職する人に餞別を贈ったことがある体験談を紹介しています。古くから伝わる旅立つ人に向けて餞別を贈る習慣は、時代の変化と共に相場も変化しています。餞別の相場だけでなく、退職する人に餞別を渡すときに心がけたいことも覚えておきましょう。

退職のときに贈る餞別体験談6相場はどれくらい?

餞別(せんべつ)とは

餞別は、日本に古くからある慣習で、新たな人生の門出のお祝いに贈るお金のことを言います。「これからも元気に頑張ってください」という気持ちを込めて贈る餞(はなむけ)なので、旅立つ人に贈ります。餞別は、新入社員や転勤で赴任してきた人に贈るものではないと覚えておいてください。

退職する人に贈る餞別の相場

体験談では、退職する人に贈った餞別の金額を聞きました。贈る餞別の相場は、贈る人と贈られる人の関係と付き合いの深さによって変わります。上司であれば10,000円以上、同僚や後輩であれば5,000円前後が多かったです。お返しを求めない意味でさらに少額に抑えるのもありです。餞別は気持ちの問題なので、あまり、相場、相場と、とらわれすぎない方がいいでしょう。

退職する人に餞別を贈る時に心がけること

今の時代、退職する人に向けて餞別を贈る機会はそう多くはないのですが、餞別は古くから伝わる慣習なので、渡すときの礼儀を知っておくとスマートに渡すことができます。

餞別は新札で渡そう

餞別はお祝いに贈るお金ですから、財布の中からひょいと取り出したお札をそのまま渡すのではなく、シワや汚れがないきれいなお札で渡した方が礼儀を重んじています感を表すことができます。新札には、銀行や郵便局で交換してくれます。数枚程度なら手数料がかかりませんので、余裕を持って早めに交換しておくと慌てずに済むでしょう。

餞別はのし袋に入れて渡そう

餞別を渡すときは、できるだけのし袋に入れて渡しましょう。のし袋は、贈るお金を入れるための袋です。一般的な白や茶色の封筒でもいいのですが、退職と言うせっかくのお祝いですから、社会人としてできるだけ礼儀を欠かない渡し方をした方がいいでしょう。

餞別を入れるのし袋の水引は紅白蝶結びが基本

餞別を入れるのし袋見本

餞別を入れるのし袋は、紅白の水引を蝶結びにしたタイプが一般的です。一緒に仕事を頑張った気心が知れた仲間なので、水引が印刷されたのし袋でも問題ありません。

のし袋の表書きは、個人で贈る場合の上段には「御祝い」「御礼」、下段には自分の名前をフルネームで書きます。グループで贈る場合の上段は「御餞別」、下段は「○○株式会社○○課一同」と書きましょう。

退職の餞別を贈るタイミングはグループならみんなの前

餞別を贈る準備ができたら、餞別を贈るタイミングを考えます。有志で集めた餞別を贈る場合は、最終出勤日の仕事終わりの夕礼、または退職送別会などみんながいる場所で「お世話になりました、これからも元気にご活躍ください」など、はなむけの言葉と共に渡すのがいいでしょう。

個人で餞別を渡す場合は、できるだけ二人しかいない場で渡すのがおすすめです。退職する人に気を遣わせないですし、周りから何しているのという目で見られずに済みます。きっと、二人にしか分からない共通の思い出を確認し合える素敵なシーンになるでしょう。

退職する人に贈った餞別体験談

ここからは、寄せられた退職する人に贈った餞別体験談を紹介していきます。退職をして新しい人生を歩み始める人に心を寄せるには、餞別はもってこいの贈り物です。もちろん物でも構いませんが、現金をありがたいと思う人は多く、そしてその気持ちを言葉にするのは難しいことです。退職のお祝い選びに迷った時は、餞別を渡すことを考えてみてはいかがでしょう。

二人でいる時に渡しました

tom(31歳)


餞別ののし袋を手渡す社員

私は、銀行に10年ほど勤めています。4年一緒に働いた会社の後輩が、転職のために退職することになり、お餞別を渡すことになりました。渡した後に気遣いのないように、金額は控えめに3,000円包みました。

よく通勤時や帰宅する時の帰り道に一緒になることが多かったので、本人にも周囲にも気を使わせないように二人でいる時に渡しました。また、受け取った時に何か分かるようにと、御餞別と表書きしたのし袋に入れて渡しました。

ここで気をつけたのが、お返しをしなければいけないと気を使わせないことです。退職で気忙しい中、気持ちよく新天地に向かうことができるよう、応援しているとの気持ちが伝わるような声かけを心がけ、気持ちよく送り出せるように気をつけました。

お返しは不要と伝えました

さらさ(47歳)


私は勤続25年の会社員です。3年間一緒に仕事をした後輩が退職するときに現金でお餞別をしました。金額は5000円です。渡したのは、退職直前の仕事が終わった時、ロッカーで2人になったタイミングを見計らって渡しました。のし袋に入れて表書きはお餞別としました。

現金よりも品物の方がいいかなと思ったのですが、結婚準備に入るための退職であり、新生活を始めるにあたり、資金等を節約したり細かい計画をしたりして悩んでいるようだったので、周りの先輩方と相談してそれぞれが現金でお餞別をすることにしました。

心がけたのは、周りの人と金額がかけ離れないようにだいたい揃えたことと、お返しは不要だと伝えたことです。少額なのにお返しを貰っては元も子もないからです。後輩もとても喜んでくれたので良かったなと思いました。

人徳がある証です

ナイトレア(36歳)


私は物流関係の事務仕事を5年程度しており、3年程度一緒に働いた女の上司が結婚を理由に退職する事になり、みんなで送別会をする事になりました。

この送別会に先だって、私は個人的に飲み会に誘い、そこで紅白の結びがしてあり寿と書かれている封筒に10,000円を入れ餞別として渡しました。餞別を渡す時に心がけた事は、結婚での退職はめでたいことでもあるため、祝いの言葉を述べた点や、たまには会社に遊びにきてねと言った事です。

送別会でも花束などのプレゼントをみんなでお金を出し合っていますが、個別にする餞別をこの送別会で渡すのは不適切のような感じがしたため、送別会の前に飲み会に誘った上で渡す事にしました。退職する事は無事一定期間、その会社に勤め上げたのでとてもめでたい事ですね。

入社して1ヶ月で退職した後輩へ渡しました

みかん(33歳)


餞別を茶封筒に入れる授業員

現在、運送業で勤務して5年になります。世間で噂されているように労働環境は過酷で辛い仕事です、そんな毎日を私たちは一緒に働く仲間と乗り越えているため人との繋がりは大切にしています。

今年も4月に高校を卒業したての18歳の子が入ってきました。私の後輩になります。社会経験も全くなく、初めての仕事ということでストレスや疲れが溜まったのでしょう、わずか1か月で辞職すると打ち明けられました。本当に可愛がっていたのでとても残念でしたが、仕方のない事だと諦めました。

話を聞くと次の仕事も決まっていないとの事でした。まだ社会に出て間もない人間が職を失う、そんな心配が仲間内で話題に上がり、一人あたり3,000円で5人いるので計15,000円を餞別として渡すことになりました。

一般的な茶封筒に入れて、最後に出勤してくる日の退勤時に皆で渡しました。退職と聞くとマイナスのイメージになってしまうので、少しの間でしたが一緒に働けたことを思い出にしてほしく明るい雰囲気で手渡しました。彼は「本当にいい人に出会えてよかった、ありがとうございました」といって職場を後にしました。

寿退社される先輩に

さくら(27歳)


事務職として3年ほど勤務しています。退職された方は同じ部署の先輩の女性で、入社時から2年半一緒に働かせていただきました。寿退社されたのですが、挙式は親族のみで海外で挙げるとのことで、退職祝いと結婚祝いとを兼ねてお餞別を渡しました。

金額が多すぎると気を使わせてしまうので、花束と現金という形で用意し、現金の方は一人5,000円ずつ出し合い、合計3万円です。「御祝」と記入したのし袋に入れて渡しました。

本人からの退職のあいさつが勤務最終日にありましたので、挨拶後のタイミングで花束とともに上司がお渡ししました。花束の予約や受取りもそうですが、本人に感付かれないように部署内での声掛けや集金を行うように注意しました。

餞別はピン札が礼儀

たかぼー(30歳)


ピン札が礼儀

私は会社員として、2012年に配属されてから6年勤続しています。新人でもあったことから、退職者へのプレゼント購入や餞別などを考える役割を任されていました。

退職者は私の直属の上司にあたります。新人配属された際の課長であり、3年間一緒に働きました。退職するにプレゼントにするか現金にするかを考えた結果、今回は現金にしました。

課内で有志を募り50,000円をプレゼントしました。餞別は会社での退職の最終あいさつの際に餞別品として袋に入れて渡しました。のしなども付けて、しっかりとした形式で渡すように心がけました。

現金は全てピン札にして、向きを揃えて袋に入れるなど注意しました。その結果、上司からは大変喜ばれました。

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退職する人への餞別は激励の気持ちも込めて渡そう

退職する人への餞別は、新札を使う、のし袋に入れるなど基本的なマナーを守って渡すのはもちろん、今までの感謝だけでなく、これから新しい生活をスタートさせる人に向けて激励の気持ちを込めて渡しましょう。

職場に退職予定の人がいて、餞別を渡そうかと考えているなら、今回紹介した退職の餞別を渡した際の体験談を参考に、金額の相場や渡す時のマナーなど知って、スマートに渡せるようにしておくことが大切です。