サザエさん症候群とは日曜の夕方から夜にかけて起こる憂鬱気分、体調不良のこと
皆さんは「サザエさん症候群」という言葉を聞いたことがありますか?サザエさん症候群とは、日曜の夜TVアニメの「サザエさん」を見ると翌日からの仕事や学校のことを考えてしまい、憂鬱になったり眠れなくなったりするなど心身の不調が起こることをいいます。
これは「ブルーマンデー症候群」とも呼ばれ、主に月曜日から学校や仕事が始まる人によく起こるものです。このサザエさん症候群は何故起こるのでしょう。また、サザエさん症候群を乗り切る方法はあるのでしょうか。原因と克服法について紹介します。
サザエさん症候群になる原因
サザエさん症候群になる原因は一概に「これ」と断定することはできません。多くの人は学校や会社そのものに原因があると思いがちです。確かに学校や会社での人間関係が上手くいっていないと学校や職場に行くのが嫌になります。しかし原因はそれだけではないのです。
アメリカのある大学の研究チームによると、休日に平日より2時間多く眠ると、その後の1週間の体内リズムが乱れてしまい、特に週の始まりの月曜日が憂鬱になるのだと言います。休日にずっと家に籠ってダラダラ過ごしていると、平日とのギャップが激しすぎて月曜になかなか仕事モードのスイッチが入りにくいということも考えられます。
また以下の診断項目に2つ以上当てはまった人はサザエさん症候群になる可能性が高いです。
サザエさん症候群になりやすい人
・平日の睡眠時間が足りてない
・金曜の夜は明日から休日ということもあり、テンションが高い
・平日が多忙な分、土曜、日曜は昼過ぎまで寝ている
・土日は特にこれといって予定を入れない
・学校や会社に気の合わない人が居る
・普段は家と仕事場(学校)の往復でつまらないと感じたことがある
・無趣味だ
サザエさん症候群の克服法は4つ
サザエさん症候群を克服するためにはどうしたら良いのでしょう。単純に考えれば「サザエさんを見なければ良いのでは」と思うかもしれませんが、サザエさん症候群は「日曜の夕方から夜にかけて、明日からまた一週間が始まると思うと憂鬱になる人たち」の“俗称”です。
たとえサザエさんを見なくても、大河ドラマや笑点を見たとしても憂鬱になるのです。憂鬱な日曜の夜を乗り越え、つらい月曜日を気持ち良く迎えるための対処法をお教えします。
1.日曜の朝は普段と同じ時間に起きる
体内時計が狂うことで1週間の体内リズムが乱れ、体調を崩してしまいます。それなら、体内時計が正常になるように自分で調整すればいいのです。休日だからと遅くまで寝た時、その夜がなかなか寝付けなかった経験はありませんか?
あれは朝の太陽の光を浴びることができなかったため体内時計のリセット調整が正常な時刻に行われず、夜になっても脳と身体が夜だと判断してくれないため、なかなか眠くならないのです。結果として入眠が遅くなると月曜の朝、普段通りに起きるのが大変になります。
体内時計を狂わせないためには、規則正しい生活が必要不可欠です。そうは言ってもたまの休日くらいはゆっくり寝たいと誰しもが思うものです。ですから、土曜はゆっくり寝て、日曜は平日と同じ時間に起きることをオススメします。そうすることで体内時計は正常のリズムを刻むようになり、夜もぐっすり眠れて、且つ、月曜の朝はすっきり起きられるでしょう。
2.休日はできるだけ予定を入れる
休みの日にゴロゴロしているだけでは、ストレスは発散できません。一人でいても仕事の事ばかり考えてしまう恐れがありますし、休日だらけすぎると月曜からすぐに仕事モードに戻ることはできません。なるべく一人で過ごさないように友人と遊ぶなどの予定を入れましょう。
その際、外で体を動かすスポーツなどが出来れば尚良いです。遊べるような友達があまりいないという人は社会人サークルなど参加してみては如何でしょうか。体を動かして心地良い汗を掻くことはストレス発散にもなりますし、また、新しい出会いはプラスの刺激になります。
サザエさん症候群にならないために、要は休日と平日のギャップを大きくしないことが大切なのです。休日もある程度しっかり頭と体を動かしておくことで月曜からの仕事がぐんとラクになります。ただし、遊びすぎて夜更かししてしまわないように気をつけましょう。
3.「仕事に行きたくないのは皆同じ」と思うようにする
誰だって休み明けの仕事はつらいものです。同期はもちろん、先輩や上司、もしかすると社長でさえ、サザエさん症候群になって「月曜はつらい」と思っているかもしれないのです。辛いのは自分だけじゃないと思うと少し気がラクじゃありませんか?あなたは特別ではないのです。
休み明け、仕事に行きたくないと思うのはごく普通のこと。ですから別に行きたくないと思っても良いのです。そう思いながらも月曜出社できたら「自分はなんて偉いんだ」と思いきり自分を褒めてあげましょう。
月曜はウォーミングアップのつもりで「バリバリ働くのは明日から。今日は出社しただけで良しとしよう」このぐらいの気持ちで居ましょう。そんな風に考えるようにすれば、月曜日はそれほど嫌なものではないはずです。
4.仕事の後にご褒美をつくる
目の前に人参を吊るされた馬のように人はご褒美があると頑張れちゃうものです。月曜日の仕事の後に自分へのご褒美を用意しましょう。たとえば恋人とのデートでも良いですし、美味しいものを食べに行く、のような小さなことで良いのです。
「これが終わったら楽しみが待っている」と思えるようなご褒美をつくることで、つらい月曜日を乗り切ることが出来ます。
サザエさん症候群克服のカギは休日の過ごし方を見直すこと
サザエさん症候群の人は日々仕事でいっぱいいっぱいになっているため、休日に「とにかく休まなければ…」と思ってしまいがちです。しっかりと休みを摂ることはもちろん大切ですが、それが元で体内リズムが狂ってしまうと月曜からの1週間がさらに辛いものになり疲れてしまいます。
土曜はしっかりと休んで、日曜は翌日から仕事モードに無理なく入るための準備の1日として過ごしてみましょう。どんなことも準備体操は大切です。今までサザエさん症候群に悩まされていたあなた、一度休日の過ごし方を見直してみては如何でしょうか。