職業/働き方

居酒屋バイトの仕事内容は?やりがいや苦労話エピソード15

居酒屋バイトを始めようか悩んでいる大学生や主婦の方は多いでしょう。居酒屋バイトは楽な仕事ではありませんが、まかないが出たり幅広い年齢層のスタッフやお客様との交流ができたりとたくさんの魅力がある人気のアルバイトです。居酒屋バイト経験者にやりがいや苦労について伺いました。

居酒屋バイトとして働こう!主な仕事内容は?

居酒屋バイトは高校生、大学生などの学生から主婦まで年齢層を問わず人気のアルバイトです。これから応募してみようかお悩み中の未経験者の方は、経験者の声を参考にしながら事前に仕事内容をチェックしておきましょう。

居酒屋バイトの仕事内容、仕事を通して感じる魅力ややりがい、大変なところなどを詳しく調査しました。

居酒屋バイトの職種

居酒屋バイトにはキッチンホールという2つの職種があり、それぞれ担当する業務内容も異なります。

キッチンの仕事内容

「居酒屋で働きたいけれど接客業務はハードルが高い…」という方は、キッチンスタッフがおすすめです。料理をするのが好きで体力のある方、手先が器用な方が向いています。

ホールの仕事内容

お店によって異なりますが、男女比率としてはホールを担当しているのは女性、キッチンは男性が多い傾向にあります。ホールスタッフは接客業務が主だった仕事ですので、お客様への丁寧な言葉遣い対応など、ビジネスマナーが身に着いていることが最低条件となります。

居酒屋バイトの仕事で大変なことは?

ホールスタッフの場合、接客がメインの仕事ですのでお客様とのコミュニケーションが重要となります。中には気難しいお客様や酔っ払いを相手にしなければならないこともしばしばありますが、そんな中でも常に笑顔を絶やさず丁寧な対応が求められるというのが大変なところでしょう。

また、キッチンスタッフにもキッチンならではの苦労というものがあります。食中毒予防のため常に衛生管理に気を遣いながら、忙しい時間帯にも手際よく料理を作る必要があったり、調理中の火傷や包丁による怪我にも注意しなければなりません。皿洗いなどの水仕事も多いため、手が荒れてしまうことも覚悟しておくべきでしょう。

さらに、週末やイベント事の多い時期はどうしても忙しくなるため、なかなか思うように休みが取れないという不満を抱えている方も少なくありません。

居酒屋バイトのやりがいや魅力とは?

居酒屋バイトの仕事を通してのやりがいを経験者に聞いてみたところ、「様々な人と接する機会が多いので楽しみながら働けた」「コミュニケーション能力が身に着いた」という声が目立ちました。接客が好きな人にとっては天職といえるアルバイトでしょう。

居酒屋バイトの場合は賄いを食べられるところがほとんどです。時給も高めに設定されていることから、食費を節約しながらしっかり稼げます。

また、基本的には夕方から深夜が営業時間となるため、日中は学校があるという高校生や大学生、掛け持ちでバイトをしているフリーターの方、本業の傍ら副業として稼ぎたいという会社員にとっても、時間の融通が利くというメリットがあります。

居酒屋バイト経験者に質問!仕事内容ややりがい・苦労は?

仕事はドリンクをつくること、料理を運ぶこと

ポッキー(29歳 デザイナー)


1年半ほど居酒屋でアルバイトをしていました。 始めたきっかけは、学校終わりの時間帯でお小遣いを稼ぎたかったからです。学校帰りの17時半から22時までの時間帯で、シフト制だったので週5日の勤務で休日は希望を出していました。

お客様の案内と店内の掃除、注文を聞いてドリンクを作る、料理を運ぶことが主な仕事内容です。働き始めてから半年ほど経ってからレジも任せてもらえるようにもなりました。忙しい時はキッチンに入って、洗い物や盛り付けの手伝いをすることもあります。

大変だったのは忙しい時間帯に店内をうまく回すことです。どのお客さんにも満足して頂けるように待たせることはしたくないので、アルバイト同士でのコミュニケーションを心がけていましたが、効率よく動ける様になるまでは少し苦労しました。

ですが忙しい時こそ笑顔で大きな声で接客することの大切を学び、接客の基本を身につける事ができました。何よりお客様との距離が近く、ありがとうと直接言ってもらえることが居酒屋の魅力だと思います。

洗いものや調理補助をしていました

コロ(32歳 事務職)


20代の頃に約1年、居酒屋でアルバイトをしていました。きっかけは、学生時代の先生が紹介してくれ、なんとなくやってみようと思ったことがきっかけです。私は主に週末や休みの時にシフトに入っていました。

そこの居酒屋での仕事内容は、調理場内を主にさせて頂き、洗い物や調理補助が仕事の中心です。ただ、ホールが忙しくなるとお料理運びも手伝ったりしていました。

この仕事をしていて大変だなと思ったことは、休みが週末になかなか取れないことです。居酒屋が一番忙しいのは週末(金・土・祝前日)や連休、年末年始なので、その時期はとっても忙しいです。そして飲食店なので365日お休みはありませんので、なかなかお休みを取りづらく、他のスタッフみんなと遊びに行くことなく仕事を一生懸命行っていました。

この仕事の魅力は、お客様と近く楽しい雰囲気を肌で感じることができることです。お客様はお酒と宴会を楽しみにしてご来店されているので、とても気さくに話しかけて頂けます。また、誕生日の日にはスタッフみんなでお祝いしたり、年明けやクリスマスなどの記念日も店全体で盛り上がれます。ワイワイ楽しい雰囲気は居酒屋バイトならではのものです。

居酒屋バイトの魅力は人間関係の幅が広がること

トミー(34歳 フリーランス)


私は学生時代の4年間、居酒屋でアルバイトをしていました。地方から上京し、まかないで食費を浮かせられるところと髪型自由というところが魅力に感じました。シフト制で週3~4日で、17~23時まで働いていました。

キッチンで働いていたので、最初は洗い場などの雑用や調理補助につきました。数ヶ月もすれば仕事も慣れますし、ある程度料理もできるようになります。1年もたてば魚を捌けるようにもなります。

居酒屋のデメリットといえばやはり酔っ払いに絡まれる、クレームなどが大変です。特に女の子は面倒くさそうでした。

メリットはやはり同年代の人が集まりやすいので、人間関係の幅が広がります。アルバイト仲間として、同じ意識が芽生えるので良い人間関係が構築できました。

売り上げ管理もやっていました

まけ(25歳 飲食業)


高校3年生の1月から大学の2年生ごろまでの2年ちょっとの期間、居酒屋のバイトをやっていました。当時始めたきっかけは、人生初のバイトで元々自身の兄がやっていたということと、同じ場所ということでそこの居酒屋で始めました。学生時分ではありましたが週5日は勤務していました。

サービス業になるので、やはり週末は忙しく休日としては週の頭が多かったです。仕事内容はホール、調理と店長代行だったので売り上げ管理等もやっていました。

居酒屋で大変なことは、他人との生活リズムが違うために予定を合わせづらいことや、日光に当たることが少なくなるのでひ弱になっていく感じがしたことです。体重も減り、ストレスからか発疹のようなものが出たこともあります。

しかし、接客が好きということもあり、お客様からのありがとうの一言をいただけたときにはとてもやりがいを感じました。

居酒屋バイトのいいところはまかないを食べられること

あかし(22歳 学生)


居酒屋のアルバイトは1年ほどやっていました。自分が居酒屋でバイトしようと思ったきっかけは将来自分で何かお店を出したいと思ったからです。そのためにバイトでお店の裏側とかどんな感じなのかを知るために始めました。だいたい週3日で入って営業時間も夜だけです。

自分は主にキッチンを担当していて調理と仕込みをやっていました。お客さんがいないときでも食材の仕込みや準備をする必要があるのでずっと暇というわけではありませんでした。

居酒屋バイトで大変だったのは、お客さんが多くて一気に注文が入ったときです。ホールとの連携もとる必要もあるし雰囲気がピリピリしていることもあったので大変でした。また、最初のうちは覚えることが多く苦労しました。

居酒屋でアルバイトをしていてよかったことは、賄いが食べられるということと、店員が明るい人が多いということです。

賑やかな職場が楽しい!

souso(30歳 専業主婦)


大学生3年生からの丸2年間、居酒屋でアルバイトをしていました。自宅の近所の居酒屋がスタッフを大目に募集していたため、近場でいいなという安易な考えから応募しました。

勤務時間は仕込みの時間を入れて16:00~21:00か22:00までです。男性スタッフは時間をずらして遅くの時間にシフトを組まれていました。基本的に平日の何日かが休みでしたが、土日どちらか必ず出勤すれば、どちらかを休みにすることもできます。

私はホールだったので、料理の注文取りから配膳、掃除などがメインの仕事でした。大人数での宴会のお客様、かなり酔ったお客様に絡まれたときはやはり応対が大変でした。

しかし、いろいろな世代の方と話す機会があり、コミュニケーション能力は以前より身についたと感じています。

居酒屋バイトで積極性が身につきました

みみ(24歳 事務職)


わたしは居酒屋のバイトを4年間続けていました。居酒屋のバイトを始めたきっかけは、知り合いからの紹介でした。また、掛け持ちをしてお金を稼ぎたかったこともきっかけです。勤務時間は午後6時から午後23時頃まででだいたい4、5時間程度でした。申告制のシフトで週ごとにシフトを組んでいたので、休みたいときに自由に休むことができていましたが、居酒屋なので金、土、日は基本的に出勤日です。

居酒屋のバイトでは、オーダーを取り、ご飯ものを運ぶ、お酒を作る、カウンター席もあったのでお客様とお話をしたりもしていました。

居酒屋バイトをしていて大変だったことは、たばこが苦手だったので匂いに慣れることです。よかったことは、お客様とのコミュニケーションをとることが多かったので、積極性が身に着いたことです。

楽しかったので最も長く勤めたバイトです

あいび(29歳 ライター)


一時的に辞めたり他種職と掛け持ちしたこともありましたが、8年ほど一つの居酒屋に勤めていました。居酒屋で働き始めたきっかけは、成人式の日に久々に再会した同級生たちと訪れた店の雰囲気がとても素敵だったからです。2次会で訪れた居酒屋は店員の対応がとても丁寧で、ここで働きたいと思った私はすぐ求人募集に応募し、採用されて働くことになりました。

私は時間に余裕のあるフリーターだったので、週5日から6日、店が忙しくなり始める17時から18時頃に出勤し、閉店時間の1時まで勤めることが多かったです。その後の閉店作業もあったので、大体1時30分には退勤。1日7時間から8時間近く働いていました。

仕事内容は具合的にホールでの接客、注文の受付、料理の提供、ドリンクの作成、それから閉店後の店内清掃、翌日の宴会準備などです。

初めの頃は調理名や酒の名前、種類などを覚えるのが大変でした。また、勤務年数が長くなり、新人スタッフの育成を行うようになった時には、効率よく動く方法をいかに教えればいいのか頭を悩ませました。ですが、こういった苦労も自分にとっていい経験になったと思っています。

居酒屋バイトで友達が増えました

なっぱ(28歳 事務職)


私は2年間、大学時代に居酒屋でのアルバイトをしていました。家から徒歩10分と近かったこともあり、かなり遅くまで働いていました。大学の授業が終わってから大抵働いていたので、夕方から週5ペースでシフトは入っていました。日によってまちまちですが、5・6時間くらいは入っていたと思います。

ホールだったのでお客さんからの注文を受けたり、席まで料理を運んだり、ドリンクを作ったり、お会計をするなど中のことはひと通りやりました。

その中で一番面倒だったのが団体様から注文を取るときでした。飲み会の後半に差し掛かると酔った方が多く文句をつけてくる方もいたので対応が毎回難しかったです。

でも、同じシフトに入っている人たちとカバーしながらやり繰りしていたのでチームワークもよく人も良い人ばかりだったのでやり易かったです。バイト後にみんなでカラオケオールなど何回も開催していましたね。それくらい仲の良いバイトメンバーだったので続けられたのだと思います。人数が多い分友達もかなり増えたので、とてもわいわい賑やかに働きたい方にはおすすめです。

酔っ払いに絡まれることも…

ももんが(37歳)


以前、昼の仕事と掛け持ちで居酒屋のバイトをしたのですが、2年ほど続けて結局昼間の仕事が忙しくなったのでそのバイトは辞めてしまいました。始めたきっかけは昼間の仕事が暇になり、ほぼ残業もなく定時上がりになったので行きつけの居酒屋に軽い気持ちで聞いてみたところ、バイトを募集しているということで始めました。勤務時間は夜19時から深夜0時までで、仕事内容としては開店準備やお客さんからのオーダーを受けたり料理を運ぶのがメインでした。

一時期、見た目オタクのサラリーマンが毎日のように来たことがありました。いつも一人で来てカウンターで一人で飲んでいるので話すようになり、そのうちプライベートな事まで聞かれるようになりました。少し怖くなったので避けるようになったらある日ぶち切れられて「なんなんだその態度!こっちは客だろ!!」ってすごんできました。店長に助けてもらい特に被害はなかったのですが、酔っ払いのお客さん相手は本当に大変でした。

とはいえ、普段出会えないような方と出会えたことがこのバイトの最大の魅力で、今でも仲良くさせてもらっている方もいるので感謝しています。

たのしくワイワイ!仕事ができるので居酒屋バイトはおすすめ

y.mam(27歳 保育士)


私が居酒屋をしていたのは21歳から2年間、深夜帯の23時から朝6時までのホールスタッフでした。居酒屋のアルバイトを始めたきっかけは待機児童問題でした。結婚、出産したものの、住んでいる地域は待機児童が多いため申請がなかなか通りませんでした。育休期間が終わっても申請が通らず、延長でお休みを頂いたものの、復職できなければ経済的なダメージが大きく困っていました。しかし、日中は子育てて働けず、両親も就労中のため預けられないため、主人が帰ってきてからバトンタッチで働ける深夜ワークを探していて、居酒屋の求人を見つけたのが始まりでした。

勤務時間は実働6時間で休みは週2~3回、わたしはホール担当のため、受付、案内、オーダー、料理の提供、後片付け、レジなどが主な仕事です。

大変なことはやはり酔っ払いの相手や嘔吐物の処理ですが、同年代の学生さんなどが多いためチームワークがよく、深夜は時給が高いのも魅力です。楽しくワイワイ仕事ができるので学生さんにもオススメです。

ここの居酒屋のまかないは美味しかった!

あこ(28歳)


大学生・院生の時に、5年間居酒屋バイトをしていました。始めたきっかけは、大学にアルバイト募集の掲示があったからです。共用の広場に掲示板があり、他にも家庭教師から旅館の手伝いまでさまざまなバイトがありました。居酒屋バイトを選んだのは時給の高さと賄い付に釣られたためです。

勤務時間は17:30から最短22:30、最長25:00までです。日曜日が定休日で、週2~6のシフト制でした。女性アルバイトはホールスタッフとして働きます。

居酒屋バイトでの仕事の内容としては、席のセッティング・注文を取る・ドリンクを作る・料理を出す・洗い物・席の片付け・その他掃除や雑務がありました。

居酒屋バイトで大変だったことは、お客さんのセクハラです。そういうお店ではないのに、若干お触りしようという客はいました。マスター(店長)が間に入ってくれるため、安心ではありました。他のバイトは、マスターと合わずに大変そうだった子もいました。

居酒屋バイトをして良かったことは、なんといっても賄いが美味しいこと!マスターは日本料理の板前の経験もあり、とにかく料理がおいしく、お腹いっぱい食べさせてくれました。

居酒屋バイトは臨機応変な対応が求められます

kg2qed(26歳  営業職)


現在4年程居酒屋でアルバイトをしています。このアルバイトを始めようと思ったのは、正社員以外のお仕事でも月にちょっとしたお小遣いが欲しいと思ったためです。基本的に21時頃から24時頃までの終電までの時間を使って週3日程度入っています。

主にお店の閉店業務やキッチンの補助をメインで行っています。

居酒屋のアルバイトをしていて大変だと思うことは、接客業になるので、お酒の席でのお客様にも臨機応変な対応が求められることです。しかし、夜のアルバイト後には賄いも出たりするので、お小遣いとは別に食費の足しになるというのが魅力だと思います。

暇な時はお客様に飲みにつれていってもらった

聖(34歳 派遣社員)


約2年間個人の居酒屋店でバイトをしていました。始めたきっかけは、知り合いが居酒屋を始めるということで、一人でやるのは大変だから経験のある私にバイトをしてくれないかと声がかかり始めました。

仕事の内容は調理、接客など業務全般やっていました。駅前にある一階はカウンター7席のみ、2階は座敷で、4名がけ5席ありでオープンキッチンでした。

大変だったのが大将と自分しかいないので、急遽大人数のお客様が来店されると手が回らなくなったり、2階に注文品をたくさん運ばなくてはならない時は階段を何往復もしなくてはならず、足にかなりの負担がかかりました。

もちろん、大変なところも有りますが、カウンターキッチンなのでお客様からビールを頂いたり、暇な時は営業という形でお客さんと飲み屋さんに連れて行ってもらったりすることもありました。

また、給料についても、忙しく売上も多いときには時給にプラスアルファしてもらえたり、手渡しで日払いでもらえたりするので、急な出費があるときや給料日前には助かりました。

おだてる技術は今でも使えます

しょう(29歳 専業主婦)


学生の頃、3ヶ月ほどだけ居酒屋でバイトをしていました。ちょうど拾ってきた猫の去勢手術の費用を貯めつつ、お小遣いを目的で始めました。だいたい1週間に2~3日くらいで3時間ほどのシフトだったと思います。

ホールの仕事で注文を取ったりテーブルを片付けたりしていて、希望は出しましたが調理の方にはまったく行きませんでした。

バイト先の居酒屋は注文機に反映されるまで少し時間がかかるため、品切れが起きると書き出すのですが書き出す人の字が汚くて読み取るのに苦労したり、早くテーブルを開けなくてはならず片付けが追いつかなかったり、お酒の種類を覚えるのが大変でした。

でも、酔いが回っている人を口で上手くのせておだてる技術は、大人になった今も上手く使えているので良かったと思います。

居酒屋のバイトでコミュニケーションスキルを身につけよう

ここで紹介した体験談から分かるように、居酒屋のバイトもキッチンスタッフにしてもホールスタッフにしても、仕事を覚えるまでは苦労することも多いです。

しかし、人と接する機会の多い居酒屋でのバイトは、コミュニケーションスキルや対応力など多くのことを身につけられる場でもあります。社会人経験の第一歩として、興味のある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。