ヒールが痛い人のための足の負担を減らす方法

ハイヒールが痛いと思う方は多いでしょう。働く女性が履く靴といえばヒールというイメージがありますが、合わないハイヒールほど足に負担をかけるものはありません。靴擦れ、外反母趾、偏平足などの不具合に負けずに、綺麗な足元と颯爽とした歩き姿や立ち姿をキープするための対策法をご紹介します。

ヒールが痛い人のための足の負担を減らす方法

痛い原因を知ってハイヒールと付き合おう!

大人の女性の靴といえばハイヒールが定番です。パブリックやビジネスの場でのイメージはもちろん、おしゃれなデザインの靴を選ぶとほとんどの場合かかとには高さがあります。ハイヒールを履く負担によって引き起こされる足の痛みに、皆さん内心悲鳴を上げたことがあるのではないでしょうか。

ハイヒールではなくスニーカーやぺたんこ靴でビジネスシーンに出られたら、ヒールが高くなくてもおしゃれな足元を演出できる靴があったら、と思ってしまうことは当然です。しかし、ハイヒールを履いてスタイリッシュな立ち姿や颯爽と歩く女性に憧れを抱くのもまた事実です。上司や恋人、世間の期待に応えてかっこいい女性でいたいなら、正しい靴選びを考えてみましょう。

ヒールを履くことで起こる様々な痛みや不具合の原因と影響を知り、防止対策をとることで不自由なく履きこなしましょう!

足に合わないハイヒールを履き続けると全身に影響がある

ハイヒールを履いて過ごしていると、足が痛くなったり、ものすごく疲れたりします。短期的な痛みは靴が合わなかったり生地が硬かったりすることで起きる靴擦れであることが多いですが、足に合わない靴、特にハイヒールを履き続けることで足だけでなく全身に悪影響が出てきます。

正しい歩き方をせずにいると、足はもちろん膝や腰に大きな負荷がかかり痛みが出てきます。膝痛や腰痛をかばうことで姿勢や骨盤にゆがみが生じ、血行が悪くなることで冷えや重い生理痛を起こします。果ては、体型や顔のゆがみに繋がることも十分考えられます。

一晩靴を脱いで回復するものならいいのですが、ハイヒールを履くたび同じ疲労が蓄積することによって、靴擦れとはまた違った痛みや不具合へと変化していくでしょう。

足に合わない靴、足に痛みを生じさせる靴を履き続けるということは、身体への悪影響を蓄積させることになるという事実を必ず理解しておきましょう。

足への負担を軽減するハイヒール選びのポイント

足のトラブルを引き起こさない為には自分の足に合った靴を選ぶことが絶対条件ですが、足への負担が軽くなる靴選びはどうすべきなのでしょうか。好きなデザインのハイヒールだしサイズもいつも履いているものと同じだからといって、通販やお店で即決してしまうのはとても危険ですので避けてください。

靴選びのポイント

  • 履いた時につま先に少し余裕があるサイズを選ぶ
  • 革などの柔らかい素材を選ぶ
  • ヒールの高さは無理をしない(5cm程度)
  • ヒール部分が太めのものを選ぶ
  • 必ず両足を試着して歩いてみる
  • 出来れば昼~15時くらいに試着する

腕を組み微笑んでいるシューフィッターの女性

店によっては、足にあった靴を専門的な視点から見つけてくれるシューフィッターがいるところもあります。シューフィッターは足にあった靴選びだけでなく、足の痛みや不具合への対策にも詳しいのでぜひ相談してみましょう。

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ハイヒールにインソールを敷くと足への負担が軽くなる

二枚重なったインソール

足に合ってないけどヒールを履きたいという方には、足への負担を軽くするインソールの利用をお勧めします。靴にオプションとして使われるインソール(中敷き)には、色々な種類や機能があるのでごく1部を紹介します。

  • クッションの役割をするもの
  • つま先へのすべり止めになるもの
  • かかとに貼ってぬげにくくするもの
  • 消臭機能があるもの

金額は幅広く、安い物だと100均で買えるものもあります。中には外反母趾の進行防止や疲れにくくなる、歩き方を補正するなどの機能をうたっている商品もありますが、効果のほどは人によります。

ヒールの痛みを和らげる足を健康に保つ方法

ヒールの靴は負担があるといわれても、靴を履かずに生活できません。足の不具合が起きないようにするために、ケアの仕方を考えてみましょう。

足のケア1:ストレッチ

足への負担が起きると初めに血流の悪化が始まりますので、まずは生活習慣に簡単に組み込めるストレッチを紹介します。

足指のストレッチ

足の指でグーとパーを繰り返すイメージです。ギュッと力を入れて足指を丸め、指を思いっきり開いてパーを作ります。この動作を左右の足5回ずつ繰り返してください。

ふくらはぎのストレッチ

アキレス腱伸ばしをしている女性のイラスト

準備運動で欠かせないアキレス腱伸ばしが、ふくらはぎのストレッチにあたります。何度も屈伸するよりも、1回伸ばすときにぐぐっと体重をかけてじんわりほぐしていくと効果的です。ふくらはぎの裏側を意識して、少しだけ鈍痛を感じるくらい伸ばしてください。

足のケア2:マッサージ

マッサージもストレッチと同じ効果を狙って行うものです。特にむくみが激しい人は、お風呂の中などで出来るマッサージを取り入れると症状の軽減を期待できます。

土踏まずのマッサージ

足の裏の土踏まずに沿って、指の腹または第二関節部分で痛気持ちいいなと思えるくらいの強さでゆっくりマッサージしていってください。足の裏は多くのツボが集まっているところですので、過度な刺激は禁物です。また、食事後1時間は足の裏のマッサージは避けましょう。

足の甲のマッサージ

足の裏に両手の人差し指から小指まで、足の甲に親指がくるように包み込んでつま先から順番にもみほぐしてください。少し痛みを感じるでしょうが、マッサージに慣れていないだけですので優しくマッサージを続けて、くるぶしや踵の周りをほぐしましょう。自律神経を整える効果もあるので一石二鳥です。

最後に、新しい靴を履くときのケアもご紹介します。おろしたてで堅い靴はどうしても足の締め付けや摩擦が多くなってしまいますので、ドライヤーで熱を当ててみたり、形を崩さない程度にもむなどして柔らかくすることが防止策になります。

ヒールが痛いときは足のケアを頑張ろう

ハイヒールの靴は足にとても負担がかかるものですが、痛みを我慢して履き続けては色々な不具合に悩まされることになります。ハイヒールを履きこなすカッコいい女性を目指しても、ハイヒールのせいで歩く姿や立ち姿が歪んでは本末転倒です。

足に合わない靴は身体に影響があるものだということを必ず念頭に置き、負担を少しでも減らすために自分に合った靴を選ぶようにしましょう。足に合う靴を履いていれば、綺麗な姿勢を無理なく出来るようになれるので、憧れるキャリアウーマンに近付くことになります。また1日ハイヒールを履いた後は、頑張った足のケアを忘れずに行うことも重要です。