社会人の悩み

新入社員がやってしまった失敗談15

新入社員がやってしまった失敗談をご紹介します。どんな人にも失敗はあります。大切なことはその失敗から正しい事を学ぶことです。先輩たちが新入社員のときにやってしまった失敗を知ると、失敗を繰り返さない知識として蓄えることができます。ぜひ参考にしてください。

新入社員時代にやってしまった失敗談を教えて!

「あんな風に仕事ができる人になりたい」とあこがれる先輩や上司にも、新人時代がありました。彼らは、数々の失敗と試練を乗り越えて、今の地位を築いたはずです。

今回は、誰もがやってきた新入社員の失敗談をご紹介します。失敗を恐れていては前に進むことはできません。あこがれる先輩のような仕事ができる人になるためにも、新入社員がやりがちな失敗を知っておきましょう。

新入社員がやりがちな失敗とは

失敗しないに越したことはないのですが、したくなくてもしてしまうのが失敗です。言いわけではありませんが、失敗から学ぶことはたくさんあります。ここでは、体験談を寄せてくれた先輩たちがやってしまった新入社員時代の失敗を見ていきます。新入社員のみなさんは、同じ間違いをしないように気をつけて下さい。

先輩は新入社員時代の失敗を糧にしているから今がある

失敗は誰でもするものですが、デキる先輩は、その失敗を次に活かすための努力をしています。新入社員にあこがれられる地位を築いた人たちは、失敗を糧にするステップアップを怠らないのです。

そんなデキる人は、先輩に頼み込んで電話対応の特訓をしてもらった、電話を取り次ぐ先輩の写真と名前をそばに置いておいた、指示を受けなくても早く出社して机を拭いたりポットにお湯を入れるなど、みんなが気持ちよく仕事ができるように準備をしておくなど、自ら行動を起こしています。

起きてしまったことはどうしようもありません。してしまった失敗を、ただ反省して終わらせるのではなく、デキる先輩たちのように同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいのか考え、すぐ行動にうつして下さい。

その行動が、のちの成功へつながります。一年後に入社してくる新入社員のお手本になれるように、失敗から学ぶ姿勢を身につけて下さい。

先輩に新入社員時代にしてしまった失敗談を聞いてみた

他の人に代わってくれ

なぎさ(20代後半 アパレル系会社員)


私が新入社員時代、電話応対が主な仕事でしたが、電話先の相手の訛りがうまく聞き取れず、「他の人に代わってくれ」と言われることが多くありました。

地方勤務で、住んだことのない土地だったため、上司は、「慣れるまではしょうがない」と慰めてくださいましたが、やはり電話は会社の窓口であり、その会社の第一印象になりますので、職場の先輩に頼み込み、電話応対の練習を業務終了後にしてもらいました。

とにかく確実に聞くこと、要点を聞き取りメモをすることに注意し、2週間の特訓で、電話口で相手と冗談を言い合えるほど自信を持って電話応対出来るようになりました。

新入社員の頃は、とにかく慣れない環境で、身体も心も疲れると思います。覚える業務量も多く、嫌になることもあるかもしれません。

しかし、新入社員の頃の頑張りが、必ず後々いい結果をもたらします。上司や先輩に相談し、支えていただきながら、何事も努力しましょう。努力は必ず報われます。臆せず、廃れず、今の時間を大切にしてください。

あなたは何という子なの?

ちか(40才 旅行会社の添乗員)


入社して3ヶ月が経った頃、自分とは別の営業所の先輩と2人でバス旅行の添乗に行きました。初めての添乗で、先輩にきちんと挨拶せず仕事がスタートしてしまいました。

途中、コースの件でお客さんから質問があり、わからないので先輩に聞きにいくと「質問の前にあなたは何営業所の何という子なの?」と怒られました。

きちんと挨拶せず、困った時だけ先輩に頼った事が間違いだったと、とても後悔しました。

それから、きちんと自己紹介と挨拶をし、お客さんの誘導や人員確認など気を使い、自分なりに気を利かせて行動するようにしました。

お客さんをお送りして、自分の仕事が終わる頃にはもうクタクタでしたが、すすんで仕事をこなしたと認めて下さり、笑顔でお疲れ様でしたと言ってもらえました。

わたしの場合、先輩が優しくすぐ頭を切り替えてくれたので良かったのですが、怖い先輩だったらこんな風にはならなかったと思います。

まずは挨拶をしっかりハキハキできるところからスタートだと思います。気が遣えるというのは仕事ができるにつながると思います。

同じ名前で電話のつなぎ間違いをしてしまった

まる(24歳 会社員)


入社1年目の主な仕事は、とにかくツーコールまでに電話を取ることでした。社名も長く、部署名もカタカナが多く長いので、まず最初の1カ月は、そこで必ずつまずいていました。

慣れてきても、部内に同じ名字の人が4人いるので、繋ぎ間違いが何度もありました。

そこで、同じ名字の方のフルネームと写真を電話の近くに置くようにしました。写真を撮らせてもらう時に、先輩がたと話が出来て、どなたにどんな取引先から電話がかかることが多いかなどの、情報を教えていただくことが出来ました。

今では、その4人の方には、部署全体の歓迎会とは別に飲み会を開いていただき、可愛がってもらっています。

入社して間もない時は緊張もあって、一手間かける余裕がないかもしれませんが、コミュニケーションは重要なので、積極的に先輩に話を聞くようにすると良いと思います。

勝手に解釈してしまった

もんた(30台前半 技術開発/製造業)


入社して最初の頃、会社の仕組みややり方などまだ知らないことが沢山ある中でも、先輩や上司からは指示が出てきます。

私は、指示してきた人や周りの人誰もがとても忙しく見え、その手を止めて質問することがとても苦手でした。

きっとこうだろうと自分勝手に解釈して仕事を進めた結果、結局必要な作業ができていなくて、二度手間となる迷惑をかけてしまいました。

先輩たちからは怒られましたが、わからないことがあったら人の手を止めてでも聞くようにと強く言われました。

たとえその場で手を止めて迷惑をかけてしまっても、わからないことがあるまま仕事を進めて顧客に迷惑をかけてしまうことは許されないからです。

それ以来、たとえ邪魔していると言われてでも質問するように頑張った結果、徐々に仕事がきちんと進められるようになっていきました。

新入社員の立場では、忙しく仕事をしている人の手を止めるのはかなり気を遣うことと思います。

しかし、できないことをそのままにするよりは、聞いて次からできるようにならないと、いつまでも仕事ができないままになってしまいます。

忙しい中すみませんという気持ちは持ちつつ、質問して確実にわからないことを無くしていってください。

電話の内容が聞き取れなかった

あおい(22歳 事務職)


人材派遣系の事務の仕事をしていて、入社当初、営業から電話で「翌日の案件で人数の変更があり、増員の必要があるので発注を掛けてくれ」との連絡が入りました。

その際にうまく電話で内容が聞き取れず、「分かりました」の一言で了承してしまい、トラブルを招いてしまいました。

結局営業の先輩が解決してくれたのですが、相手が忙しそうにしていてもちゃんと聞き直して確認すべきだと深く後悔しました。

その後、同じミスを繰り返さないように、相手の言っている事を復唱したりメモを素早くとること、経過報告の徹底をしました。

その結果、以前よりミスも減り相手とコミュニケーションをうまく取れるようになりました。何より周囲から自分への信頼度を高めることができ、依頼される仕事も増えていきました。

相手がイライラしていたり忙しそうにたち振舞っている状況でも、わからないことが一番まずいと思います。

すぐにメモが取れるようにメモ帳とペンは常に携帯しておいた方が良いです。また、ミスを防ぐために復唱や経過報告は結構重要になります。

失敗することは悪くありません。ミスから得るものもあるので失敗を恐れず行動してみてください。

発注した商品が届いていないぞ

Zoff(20代後半 営業)


入社して半年が経った頃に連絡ミスにより、商品がお客様の元に届かないという失敗をしました。BtoBの商品だったので、届かないとピーク時間での売り上げを作れずに、先方には迷惑をかけました。

連絡ミスをしたというのは、何かを間違えて伝えたのではなくて、発注書の内容を共有されているだろうと思い、先方との確認を怠ったため、商品が届かないという事が発生しました。

先方の本部から「発注した商品が〇〇店に届いてないぞ」という連絡を受け、すぐに現場へ直行しました。先ずは電話で連絡をいれ、その後に現場へ向かいました。

ピーク時間が過ぎた頃にお店の担当者へ謝罪し、その日のお店の売り上げを作れなかった分の補填作を上司と一緒に考え、後日本部へ向かいました。

謝罪へ行くと結果的に継続して案件をもらう事が出来ました。この時に、問題が発生してからの対応が早かったから安心したとおっしゃってくれました。

失敗が起きた時には怒られると思い怖くなります。ですが、隠そうとしたり、後回しにすると信頼関係が築けなくなります。すぐに、関係者に連絡をして自分なりに誠意ある対応を心掛けると、事態が悪化する事はありません。

始業時間20分前に出社した

ちゃんあず(25歳 会社員)


入社してすぐに失敗したことは、始業時間20分前に出社したことです。私の職場では、この時間にはもう9割の社員が出社していました。事前に先輩に確認した時には「15分前くらいで大丈夫」と聞いていたため、騙された!という気持ちでした。

その後からは、部署の誰よりも早く出社するようになりました。ブラインドを上げ、ごみ捨てをして、ポットにお湯を入れて、机の上を拭く、というように職場の準備をするようになりました。

気づかない先輩ばっかりでしたが、自分の気持ちにゆとりが持てましたし、出社される先輩・上司から「早いね」という言葉をきっかけに、コミュニケーションも取れました。

習慣になり1年半ほど朝イチ出社を続けました。職場は完全にホームです。

これからの新入社員の方々は、遅くとも始業時間の30分前には出社されることをオススメします。仕事の準備はもちろんですが、先輩・上司とのコミュニケーションの時間として有効活用してください。

その習慣がこれからの長い社会人生活の味方をしてくれることになると思います。

どこでもいいから就職しようとした

ここみ(40代前半 保険外交員)


私が短大生のとき、就活していた時は氷河期でした。とにかく新卒で採用をもらって、あとで楽にしたいために、どこでもいいから就職しようとしたのが間違いでした。

そもそも、社会人1年目は保険の外交員をやるとも思っていませんでした。1カ月に1人以上、繁忙期には5人以上契約を取らなければならなかったのですが、担当の会社の人から片っ端にアンケートを取ろうとしても断られ続けたので、その時点で契約も無理だと思いました。

どの月も、契約が取れなくて上司に怒られてばかりいたので、それが苦痛で、入社して1年もしないうちに辞めました。

仕事選びの際には、新卒ですぐに決めようとしないでいいです。後で後悔しないために本当に自分がやりたい仕事、選んだ仕事が自分に合っているかをよく考えてから就活することをお勧めします。

目玉商品だったのにどうしてくれんだ!

歯肉炎(27歳 営業)


私は、雑貨や家電を扱うメーカーの営業マンでした。誰でも知っている最大手のお客様に対して失敗をしてしまいました。

デザインがおしゃれな加湿器を企画して、そのお客様に提案し、順調に導入が決まりました。しかも、今回は目玉商品として扱ってくれるとのこと!これはすごいと意気揚々と帰っていきました。

そこから他のお客様にもどんどん案内し、発注をたくさんもらいました。しかし、案内ばかりに気を取られ、商品の発注を忘れてしまっていたのです。あっ!と思った時には時すでに遅く、納期が全然間に合わなくなってしまいました。

ほとんどのお客様は許してくれましたが、最大手のお客様は許してくれません。「目玉商品だったのにどうしてくれんだ!」

私は平謝りしておりましたが、もうこれはヤバイと原産国の中国から飛行機で最低数運び込むことにしました。飛行機代は実費で8万円程しました。

しかし、これによって納期は守られ、なんとか店舗に飾ることができ、お客様からも迅速な対応を褒めてもらいました。

皆さん、忙しい日々になると思いますが、やらなければならないことは必ずメモしておきましょう!!

○○さんはコーヒー飲むの?

ひよこ(35歳 介護福祉士)


私は介護事業所や病院等で働いていた為、基本的にお茶出し等の仕事はしたことがありませんでした。初めて入社した介護事業所でもお茶出し等はありませんでした。

けれど、仕事を始めて数日がたったある日、私が働く事業所に他の営業所の所長さんがやって来ました。たまたま居合わせた私はコーヒーを入れてくれるかな、と頼まれたのですが、私はコーヒーが苦手で飲んだ事がありませんでした。

わからなかったので、いつもココアを飲むときと同じような量を入れたインスタントコーヒーを作りました。それを飲んだ所長さんは、笑いながら○○さんはコーヒー飲むの?と聞いてきました。

飲めない事を教えると、もう少し薄い方が良いかな、と優しく教えてくれました。それからは、コーヒー等の飲み物の一通りの入れ方だけは勉強しました。

電話を切ってしまった

なおすけ(25歳 保健営業)


入社して一月ほどたって電話対応を任されるようになった時の失敗談です。私の勤務先では電話がかかってきたら新人社員が率先して対応するように言われています。

電話のとり方や受け答えを一通り教えてもらい、私が一番に電話をとるぞと意気込んでいた時ちょうど内線電話がかかってきました。緊張しながら電話をとり、他の社員に代わるために、保留ボタンを押してから受話器を置くつもりだったのですが、誤って受話器を置いて電話を切ってしまいました。

上司から、内線ではなくお客様からの電話だったら大変なことになっていたと注意されたのを覚えています。

二度とこんな失敗をしないために、ちゃんと保留状態になっているか受話器の音を聴いて確認してから焦らず対応するように毎回心がけました。

その結果、誤って電話を切ってしまったことはこの時以降は起きていません。

新入社員の方々は新しい仕事が与えられたら、まず経験して慣れていくことが大事だと思います。

ミスをすれば怒られることもありますが、後になって怒られるより早いうちに失敗して正しく出来るようになるほうが後々楽だと思いますので、次からはもう失敗しないための対策を練ってどんどん挑戦していってください。

関係先との約束を放置してしまった

キャベツ(30歳 会社員)


入社してから間もない頃に電話応対し、その時に関係先との面談の予定を組んだものの、その約束を放置してしまいました。

この失敗で大きな損失はなかったものの、どうしようもなかったので上司にありのままを報告し、上司と一緒にその関係先に菓子折りを持っていき、ただひたすら謝罪しました。

昔から付き合いの深い関係先だったことから、そこまでお咎めはなかったのですが、当然上司からはもの凄くお叱りを受けました。

この失敗で私が悪かったのは、電話連絡を受ける時の基本であるメモを取らず、頭で覚えておこうとしたことがダメでした。

ちょうど、頭で覚えておけるだろうと思った時に限って別の案件が飛び込みで入ってきたため、頭からフッと抜けてしまったのです。どこかにメモをしていれば目に止まり、忘れることはなかったと思います。

仕事に慣れてからも、マメにメモを残すことをお勧めします。

バスケットボールの誘いを断った

小坊主(25歳 製自動車部品造業)


私は、自動車等の部品を製造する企業に入社したのですが、その企業が所謂、体育会系の企業だったのです。体育会系とは程遠い私は案の定、その社風について行けずじまいでした。

ある日、親睦会名目でバスケットボールを行うことになりました。私は運動自体が好きではなかったので、お断りしました。それが、気に食わなかったらしく、翌日から他の社員が素っ気ない態度になりました。

私はこのままでは環境が悪くなる一方だと思い、とにかく聞き上手になろうと心がけたのです。話すのが苦手な自分なので、精一杯に他人の話を否定せずに聞こうと考えたのです。

その結果、少しばかり、相手をしてもらえる様になり、私が社風に合わない事に理解を示して下さる様になりました。

このことから分かる通り、もし、新入社員の皆様が自分から何かするのが苦手でも、相手から何かされたら、一生懸命に応えれば、相手は理解してくれるとわかりました。

計量ミスでケーキが廃棄になった

なかしー。(21歳 パティシエ)


私はケーキ屋に勤めていて、ケーキの材料を計量していました。すると、私の計量はミスしていたみたいで、いつもと同じものができずに、それは廃棄しなければいけないということになりました。

そのミスが私と判明したときに、とりあえず、誠心誠意、謝りました。最初はすごく怒っていたオーナーも、次から気をつけてと言ってくれました。

それから、私はその失敗を取り戻すために、計量をするときは何度も確認をして、間違えないように気をつけました。それからは、もう失敗はしていません。

どんな人でも、失敗はします。初めてすることならなおさらです。失敗することは仕方ない、でもそのあとの自分の行動が重要だと思います。誠心誠意、まずは謝って、気を取り直して、頑張りましょう。

数千万単位の損失を発生させかけた

ベルトン(25歳 経理事務)


私のした大きな失敗は、取引先の企業への買掛金の振込のデータを間違って作成してしまい、数千万単位の損失を発生させかけたことです。部長に厳しく注意され、懲戒に相当してもおかしくないと諭されました。

その後は、データを作成する際に必ず請求書に色鉛筆を使用して大きなチェックを入れ、私が一度チェックをしていることを明確にし、また入力した金額をひと目でわかるようにしました。

その結果、細かいミスはその後もしてしまったものの、数千万単位での入力ミスや二重にデータを作成してしまうというミスはなくなりました。

新入社員の皆様も、まず自分がミスをする前提で臨むことが大切です。その中で、自分の思うやり方と先輩がこなしてきたミスを減らすやり方を対照させて、極力ミスのない仕事を上司に流せるよう心がけましょう。

新入社員は失敗からの学びを得よう

人間誰しも失敗してしまうことはあります。特に、まだ仕事に慣れていない新入社員の場合、色んな失敗を経験して落ち込む人も多いでしょう。

今回体験談を寄せていただいた皆さんも、電話応対に失敗し業務終了後、職場の先輩に特訓してもらった、発注書の確認を怠ったことでお客様に商品が届かず謝罪に行ったなど、新入社員の時には様々な失敗をしています。一度失敗してしまったらそれをなかったことにはできませんが、大切なのはきちんと反省した後に失敗しないための対策を考えることです。

先輩たちの体験談を参考にして、失敗をしてしまった時はこう対処する、そして同じ失敗をしないように自分なりに対策するというように、失敗から学びを得ることを覚えながら少しずつ成長していきましょう。