社員旅行の服装選びどうする?男女別守りたい暗黙のルール

社員旅行の服装について困るという人は多く、ある意味では社員旅行の最大の問題のひとつです。この服装で失敗しないために知っておきたいポイントについて整理してまとめました。社員旅行の服装選びにお悩みの方はぜひ目を通してみてください。

社員旅行の服装選びどうする?男女別守りたい暗黙のルール

社員旅行の服装って何を着ていけばいいの?

普段、職場に着ていく服というのはビジネス用の服としてある程度同じようなものになるため、そこまで服装やセンスについて問われることはありません。

しかし、社員旅行での服装となると話は別です。「気楽にカジュアルな服装で」と言われても、大抵はそれなりにドレスコード(服装の基準)があるもの。ここから大きく外れてしまうと恥ずかしい思いをすることになるため、暗黙のルールをしっかり理解して準備する必要があります。

また、プライベートではファッションセンスに自信のない人にとっても、社員旅行の服装選びは大きな悩みのタネです。当日を迎えるまでに、社員旅行の服装について最低限守るべきマナーや考え方をチェックしておきましょう。

まずは社員旅行の趣旨の確認を

社員旅行を楽しむ男女のイラスト

慰安・リフレッシュ目的の旅行の場合もあれば、また見聞を広めるための研修旅行の場合、イベントや交流を中心にした旅行の場合など、社員旅行には様々な種類のものがあります。その目的によって行先も変わってきますし、必要とされる服装やOKとなる基準も変わってきます。

まずはその社員旅行の趣旨や内容を確認して準備をするべきです。少なくとも行先やスケジュールなどは事前に出ているので、それをよく見てから必要な服装を準備していくようにしましょう。

社員旅行の服装で守りたい最低限のマナー

社員旅行は業務の一環という考え方がありますので、服装にもマナーがあります。

1 節度のある服装にする

控えめな服装で街の中を旅行する女性

カジュアルで良いと言われても、どんな格好でも良いということではありません。男女どちらの場合でも、タンクトップと短いパンツなどのように、薄着になりすぎないように注意してください。また、あまりにも体にピタッとフィットする服装もよくありません。女性であれば、スカートの丈や素材にも注意するようにしましょう。

2 華美な服装にならないようにする

アクセサリーを多数つけたり、研修の時間に真っ赤なワンピースで参加したり、ラメが多い服装になってしまったり、ブランド品に身を包んで温泉街を歩き回ったり…「学生じゃあるまいし」と感じる方がほとんどでしょうが、実際にそういう人もいます。
社員旅行はあくまで業務の一環です。企業の品性までも疑われかねませんので、あんまり派手にならないよう注意しましょう。

3 行先・季節・気温に注意する

トンボ沼での旅行を楽しむ上着を着た男性

社員旅行では海外に行く場合などもありますが、行先や季節・気温によっても服装をよく考えましょう。季節によっては気温が大きく違うこともあります。調節用に上着や羽織ものを持っていったり、脱着がしやすいように薄手のものを重ね着できるようにするなど、工夫しておくと良いでしょう。旅行へ行く季節に合わせ、冷感や保温のインナーを使い分けるのもポイントです。

4 TPOをわきまえる

高原を背景にヒールを履いた女性が足をくじくイラスト

観光地を歩き回ったりハイキングなどのイベントがある場合に、かかとの高いヒールやサンダルでは疲れますし、移動が遅れて迷惑をかけることもあります。社員旅行の服装は自分の好みよりもTPO(時間・場所・目的)をわきまえて選ぶことを優先するようにしてください。

5 会社のイメージを守る

服装を考える際には、会社のイメージを考えて選ぶようにしてください。例えば、化粧品メーカーのイメージというとオシャレなイメージがあるかと思いますが、その社員が量販店のスウェットで移動していたらイメージが壊れてしまいます。少なくとも行き先には会社の名前で通っていますので、会社の名前に傷をつけないようにくれぐれも注意しましょう。

社員旅行中の男性の好ましい服装は?

男性の社員旅行中の服装として好ましいのは、トップスならポロシャツやTシャツにカジュアルジャケット、カジュアルなシャツやジャケットにカーディガンといったコーディネートです。シャツ類はあまり柄が派手ではない、ストライプや無地のシンプルなものが良いでしょう。仕事用のシャツよりは色味があっても構いません。

ボトムスはチノパンや綿パンがおすすめです。色は上に合わせていきますが、やはり社員旅行になりますので、ある程度堅い色の方が良いでしょう。赤やピンクなどは避けるべきです。靴は場所に合わせてタウン用のスニーカーや歩き慣れた革靴を選びましょう。

紺色のチノパンを履いている男性とピンクのズボンのイラスト

NGな服装

男性の社員旅行の服装で避けるべきなのは、柄シャツやアロハシャツ、メッセージ性のある文字が書いてあるTシャツ、ジャージや革ジャン、Gジャンなど。これらはカジュアル感が強く、職場での旅行という雰囲気が損なわれやすい傾向にあります。

ボトムスはダメージジーンズやスウェット、革パンツも避けるべきです。場所や季節によっては短パンを履くという男性もいるでしょうが、社員旅行中は夏場でも七分くらいにしておくほうがよいでしょう。カジュアルではあっても品のある形にまとめるのがベストです。
足元はビジネス用の革靴やサンダル、ブーツはやめておいた方が賢明でしょう。

社員旅行中の女性の好ましい服装は?

女性はカットソーやシャツブラウス、ワンピースなどにカーディガンやジャケットを合わせた形が定番です。プライベートのカジュアルスタイルよりは堅めの服装をイメージしていくと良いでしょう。ボトムスは当然ズボンでも構いません。足元は動きやすさをポイントにして選ぶのがおすすめです。

海沿いを旅行している女性達

NGな服装

女性の社員旅行の服装でNGと判断されやすいのが、露出が多かったり華美な服装である場合です。ノースリーブを着る際には、肩はカーディガンなどで覆うようにしてください。スカートやズボンの丈は短くなりすぎないようにし、体のラインが強調されるような服装も避けてください。生足は厳禁ですので、スカートやワンピースの場合はストッキングを履きましょう。
また、移動などのことを考えると、ヒールの高い靴やサンダルは避けるのが無難です。

社員旅行とプライベートでのオシャレをはき違えないよう注意

「社員旅行はオシャレを競う場ではない」ということを言う上司などもいますが、オシャレにしておいて損はありません。しかし、オシャレというのは、自分の個性やセンスを表現することばかりではありません。ルール内でセンスよく、自分に合った服を着こなすこともオシャレですから、そういった部分でのオシャレを目指しましょう。

服装を褒められると自分にも自信が持てるようになりますし、コミュニケーションなども活発になります。逆に指摘されるようなら精神的にも落ち着かず、針のムシロのような状態となってしまいます。

社員旅行はオシャレを競う場ではありませんが、自分がその場に負担なく参加することができるくらいには、オシャレに装うことは意識しておいた方が良いでしょう。センスに自信のない人は、とりあえず体型が出にくく無難と思われるシャツやパンツの組み合わせを雑誌やお店のマネキンを見て選んでおけば問題ないでしょう。

万が一のために予備服を一式準備すると安心

社員旅行の服装で注意したいのは、天候や環境による気温変化といったトラブルや突然のイベントです。

スケジュールがある程度決まっていて旅行中の服装をある程度考えていたとしても、実際に行ってみると予想と違っていることも多いです。例えば、雨が降った後に気温が大きく下がって上着がなく苦労したり、観光地で予想以上に汗をかき、バスの冷房で冷えてしまう可能性もあります。時には活動中にズボンが裂けてしまうなどのハプニングも起こり得ることです。

また、夜になってから外に飲みに誘われたり、急な買い出しを頼まれたりと、社員旅行ではさまざまな想定外のイベントが発生することが考えられます。

社員旅行は団体行動ですから、個人の都合で現地調達に行くことはなかなか難しいもの。万が一のときに備えて、予備の服を1セットは準備しておいた方が良いでしょう。

社員旅行に高級ブランドは避けた方が無難!

ひとつ注意しておきたいのが、社員旅行中に高級なブランド品を身に着けるということです。華美にならない品の良いブランド品も多くありますが、それでも社員旅行には不向きです。その理由は以下の2つです。

1 盗難の危険性がある

国内旅行ではそこまで多くはありませんが、海外ではブランド品を着けているだけで盗難に遭遇するリスクが高まる場合もあります。服だけでなく、持ち物や同行者も狙われることになりかねません。

2 上司・先輩に嫌がられる

気にしない方ももちろんいますが、上司や先輩がノーブランド品を着けている中、部下が颯爽とブランド品を着けて注目されることによって印象を悪くする方も少なくありません。ここはあくまでもプライベートではなく社員旅行ですから、上司を立てるという気持ちを意識した方が仕事の人間関係もスムーズに行きやすくなるでしょう。

社員旅行での服装はTPOを大切に

社員旅行に苦手意識を持つ人は服装についても悩みがちですが、社員旅行に来ていく服装というのは、一般的に社会人がプライベートで公的な場に行く際の服装だと考えても差し支えありません。銀行や役所などに行くと思えば、イメージも湧きやすいのではないでしょうか。

ただ、そうは言っても旅行の目的やTPOというものがあります。レジャーに行くのにあまりにキッチリとしていると堅苦しくなってしまいます。TPOをよく考えて準備をすることが大切です。