人間関係

クラッシャー上司が部下を追い詰める!適切な対処法は?

クラッシャー上司に心を蝕まれ退職に追い込まれる社員は少なくありません。クラッシャー上司とはミスの責任を押し付ける、人の話を聞かない、高圧的な態度などで部下を追い詰める存在です。もしクラッシャー上司の下で働く場合、どういった対処法が効果的なのか解説します。

クラッシャー上司に苦しめられる部下が続出!

社会人にとって、良い上司に恵まれるというのは非常に幸せなことですが、中にはひどいパワハラ行動で部下に精神的ストレスを与えるクラッシャー上司も存在します。

運悪くクラッシャー上司の下で仕事をしなければならなくなった場合、部下の立場でできることとは一体何なのでしょうか。クラッシャー上司と働いた経験のある方15名からお話を伺い、クラッシャー上司の特徴や対処法について詳しくまとめました。

クラッシャー上司によるパワハラ報告のある企業は36.3%!

厚生労働省が公表している「平成28年度 職場のパワーハラスメントに関する実態調査」によると、過去3年間にパワハラに関する相談を受けたという企業は36.3%、過去3年間にパワハラを受けたと回答している従業員は32.5%と報告されています。

クラッシャー上司をはじめとするパワハラ社員から従業員を守るため、社内や社外に相談窓口を設けている企業は増えているものの、パワハラの報告数自体は依然として高い状態が続いています。

クラッシャー上司の特徴あるある

クラッシャー上司が与えてくる精神的ストレスの度合いには個人差がありますが、主な特徴としては以下のようなことが挙げられます。

また、クラッシャー上司の中には仕事ができる人とできない人の2パターンが存在します。能力が高いクラッシャー上司は部下にも自身と同じだけの仕事ぶりを求め、仕事ができないクラッシャー上司はその立場を利用して部下を追い詰めます。

いずれにせよクラッシャー上司の下で働く部下は大変な苦労をすることとなり、精神的苦痛を強いられます。最悪の場合、うつを発症したり、退職や転職にまで追い込まれるケースも珍しくありません。

クラッシャー上司にはどう対処するのがベスト?

クラッシャー上司対策としてまず効果的なのが、「クラッシャー上司の上司に相談する」という方法です。相談まではいかなくとも、さも上司と仲が良い素振りを見せるだけでもある程度の効果が期待できるでしょう。

また、ちょっとした差し入れを渡したり、「○○さんのおかげで仕事が上手く行きました!」などと上手く持ち上げ機嫌をとることも有効な手段です。

クラッシャー上司のタイプにもよりますが、中には「何をされても堂々として、『いじめ甲斐がない』と思わせることで意外にも絡まれなくなった」という回答も。子供っぽいクラッシャー上司には、大人の対応をして様子を見てみるのも良いでしょう。

本当にいた!クラッシャー上司によるパワハラエピソード

ここでは、実際にクラッシャー上司に悩まされた20代から50代の15人の方からの体験談をご紹介します。

20代の方のクラッシャー上司体験談

部下をつぶす上司の対策

Lily(27歳 IT職)


就職して組織に属すると、嫌な上司とともに仕事をしなければならないことは少なからず起こるものです。

上司の話を全て真に受けてしまうと精神的に辛いので、さも聞いているような雰囲気を出すことにより、上司も自身も嫌な思いをすることなくやり過ごすことができます。

また、そういった上司を嫌だと思っている方は現場に1人だけだということはまずありえません。同期の方や年齢が近い現場の仲間とまず親交を深めて、大勢で対策をしてもらうように願い出るということも一つの手だと思います。

辛いことは一人で悩まず誰かに相談してください。必ず味方がいるはずです。

嫌がっているのは自分だけじゃないと知る

Erik(28歳 事務職)


課長がまさにクラッシャー上司そのものでした。自分のミスは「はっはっはっ、間違っちゃったよ」と笑い流すけれども、部下の小さいミスには「どうして間違えたんですか?どうやったらこんなの間違えられるんですか?」とガンガン質問をして、毎日いろいろな部下にあたります。

ケアレスミスのようなミスに対しては、「次、気を付けてね」と一言だけならこっちだってより身が引き締まるのですが、他の社員の前でネチネチ説教されるので溜まったものではありません。

課の全員も段々彼には挨拶もしなくなり、冷たくなってきているのがわかりました。私もできるだけ話は聞き流すようにしていました。

それでもやはり辛く、出張で不在がちの部長に相談しに行ったら、「いや、俺もあいつは嫌なんだよ」と一言きっぱり。やはり人格に問題があるとは誰しもが思っていたことがわかりました。それだけで気持ちが軽くなったところで、彼の転勤がさっさと決まりました。

やはり自分が嫌だと思っている人は他の人も嫌がっている、自分だけがおかしくないということがはっきりわかりました。そして自分だけが辛いのではないと知ることで気持ちが楽になると思います。

30代の方のクラッシャー上司体験談

真っ向勝負を挑まず自分の人生を守る

ミッフィー(30歳 営業職)


中途で入社したての頃、初めての上司がクラッシャー上司でした。

私は欠員の補助で採用されたのですが、その辞めた人もクラッシャー上司が原因で辞めたとのこと。不十分な引継ぎ・マニュアルもない状態でのスタート。もちろん実務はミスが多発しました。

上司に言われたことは、「研修で話たこと聞いてなかった?」や「研修で何も質問しなかったから全部分かっているんだよね?」などと、基本的に仕事のミスはこちらの責任にされました。

曖昧に仕事を投げ、「この作業になんでこんな時間掛かったの?」や「ロジカルに考えたらこんなこと書かないでしょう」と言いたい放題。私の精神はすり減り、憂鬱な状態が続きました。

なんとか対処しようと、反論したり、しつこいまでアウトプットのイメージ、項目を確認したりと試みましたが、相手が上司である以上どれも効果的ではありません。

最も効果的な撃退法は、上司の上司に事実を伝えて注意・改善を促し、それでも改善されない場合は配置転換してもらうことです。本当に無理なら恥じることなく逃げてしまうのが得策です。

とことん相手をする

たくや(30歳 事務職)


とある企業で営業をしています。その日の営業成績が伸びなかったとき、クラッシャー上司からいちいち「早く出社しましょう!」とメールが届きます。これは一度だけではなく、仕事で結果が出ていないときには毎度送られてくるのです。

しばらくはそのメールに耐え忍んでいたのですが、それではこちらの心が持ちません。ついにある日、そのメールが届いた日に若干勢い任せで「早く出社はしています。目の前にいるのにわからないんですね」と、全社が見られるようにメールを返信しました。

当然、社内の全員に見えているので周りはざわつきました。それと同時に声を上げてフォローをしてくれる他の上司もいました。

クラッシャー上司に苦しめられたら、やはり周りに助けを求めるのが効果的だったと思います。ここまで強引な方法でなくとも、会社にはそういった悩みに対するヘルプデスクのような部署があるはずです。パワハラまがいのことをされた時に周りの助けを求めることは恥ずかしいことではありません。世間体を気にするより、まず自分自身を守る行動をとることをオススメします。

心の中で自分の方が大人になってみる

はちたまご(31歳 アパレル販売)


現在アパレルの販売をしています。今の店長が、露骨に私を邪魔扱いしてくる人で、押されたりつつかれたり、無理やり帰らされることも何度もありました。お客さんを逃すと鋭い目つきでにらんできたりもしました。

恐怖で仕事にならないでいると余計扱いがひどくなり、ストレスで気を失いかけるほどまで追い詰められましたが、無責任な辞め方はしたくありませんでした。

そこで思いついたのが「子供みたいないじめをしてくる店長よりも、自分の方が大人になる」ということでした。

「仕事量が多くて店長も実はテンパっているのかもしれない。店長も上司にいろいろ厳しいことを言われて参っているのかもしれない。そのストレスで、私に当たってしまっているのかもしれない。今日もきっと店長も心の余裕がないんだな」と、こちらが大人になったつもりで接すると、いじめられてもあまり動じなくなりました。

動じなくなるといじめ甲斐がなくなったのか、いつの間にかとても話しやすくなり、その職場も辞めずに済みました。

どんなにひどいことをしてくる人も人間なので、違う視点から見てみると、何か気付くこともあると思います。

クラッシャー上司への対処法

ソーダ(31歳 営業)


私の職場でも機嫌で言うことが変わるクラッシャー上司がいます。昨日は良かったのに次の日になると叱ったり怒鳴ったりします。

そんな上司にはまずは上司の機嫌を良くすることと、上司よりも上の上司と仲良くなることが効果的です。

機嫌を良くするというところでは、例えば菓子折りを用意しておいて機嫌が悪くなりそうな時に「いつもお世話になっていますので食べてください。」と言った感じで渡します。すると、怒鳴ろうとしても怒鳴りづらくなります。

また、上司の上司と仲良くなると、怒鳴ったり叱ったら伝えられるのではないかと思わせることができます。

タイミングを見極めて

水道屋さん(32歳 建設業)


どんなに仕事をこなしても、クラッシャー上司お得意の「俺の時代はもっと大変だった、こんな仕事量はできて当たり前だ甘えるな」と成果を認めてもらえないことも多々あります。

そこで上司の機嫌が良いタイミングで私の仕事を少し手伝ってもらいました。その際、「今では○○が○○に変わっていますよ」など、今の現場の現状を知ってもらうこともひとつの対処法です。

上司も同じ仕事で上司になったので、今と昔の違いを理解してからは以前よりも多少私の話に耳を傾けてくれるようになりました。

クラッシャー上司も人間です。365日24時間機嫌が悪い訳ではないので、接するタイミングはしっかり見極めてください。

自分が行動するか頼れそうな上司に報告

さつき(32歳 パート)


クラッシャー上司に最初から目をつけられ、様々な攻撃を受けた私。その上司は男性ではなく女性です。作業している目の前でずっと嫌味を言う、仕事に支障が出る嫌がらせをする、ミスが見つけると大声で怒鳴り周囲の人の注目を浴びせて潰そうとしてくるなど、いろいろとやられました。

女性にはネチネチした人が多いですが、ここまで男性的で暴言の多い人は初めてでした。私の前にも多くの新人やその上司の上司までが仕事を辞めたくらいです。

私はそれまで黙って謙虚にして耐えていましたが、こうした人はガツンと言える厳しい人が必要です。私は一度机に手を叩きつけ怒りを見せつけ、「散々あなたのせいで辞めた人もいる。その原因があなたであることは分かっていますか?」と、他の作業員がいる前で、その人のしてきたことを言い並べて問い詰めました。怒りながらも冷静に、顔はその人をジッと見つめように言いました。

その後、クラッシャー上司よりもさらに上司の方も私の行動に影響を受けて、その人があまり物の言えない単純な作業場に移動させ、さらにそこにその上司を監視する厳しい別の上司を配置しました。

何か行動しないと動いてくれない人達もいます。まずは自分から行動してみて、たった一人でも頼れそうな上司を見つけ相談してみるようにしてみてください。

やばい上司を冷静にする

runpato(33歳)


昔、何でもかんでもわめき散らすクラッシャー上司がいました。ふたつの仕事を処理していた際、優先度の低い業務が終わっていないことに対し喚き散らされたことがあります。

私はそれに対して別の仕事に対応している旨を話すと、「両方終わらせろ 」と言われました。「それでは優先度の低い業務から先に処理しますが問題ありませんか」「いつまでに対応しなければいけないのでしょうか」と、優先度の高い業務の処理期限を確認しました。

その上で無理なものは無理だといい、スケジュールの調整をし、適正なスケジュールを組み直しました。

クラッシャー上司の扱い方のポイントはとにかく冷静にさせることです。クラッシャー上司に考えさせるための質問を投げ、頭に血が上ったクラッシャー上司を冷静にし、まともな指示を出させるよう仕向けるとベストです。

クラッシャー上司は寂しがりなのかも?

スコーン(34歳  アパレル)


酷い上司って本当にしんどいですが、私は昔、「怖がらずに堂々としていること」でクラッシャー上司を撃退しました。

クラッシャー上司は長い間、みんなに煙たがられてゴマを擦られて職場で生きてきた人が多いです。思い通りにならなかったらイラついたり八つ当たりしたり…要は甘やかされて育った馬鹿な子供と一緒なのです。だから、あえてこっちの方が堂々としていると、戸惑いを見せる場合があります。

今、クラッシャー上司に悩んでいるなら、どうか、怖がらず堂々としてください。その上司を頼りにして甘えてみてください。そういう人って頼りにされると案外弱かったりします。

何でも新人のせいにする上司

NAO(35歳 事務職)


50歳過ぎの女性上司は、自分の気に入らない人がいるとすぐにシカトやミスを全て気に入らない人のせいにします。

私が中途で入社する前のターゲットは入社5年目の女性でしたが、私が入社した途端ターゲットが代わりました。理由としては、中途で入社してきて、創業100年を迎える会社に入社した為に疑問が多く有り質問をした事が原因です。

わからない事を聞くという行為が、気に触ったようで「言われたとおりに物事をやればよい。」と言われ、私に仕事を任せて少しでも社内規定(通達の文書のフォントが規定と違ったり)と違ったり、細かいミスを見つけると他の社員の前で注意をされるという日々が続きました。

正直、精神的にも参っていましたが「先に定年になるのはこの上司だし、もしかしたら私が異動になる可能性もある」と思い仕事をしています。

ここで自ら異動希望を出してしまって異動先の環境が同じようにあまり良くなかったら、また異動の希望を出すことはできなくなってしまいます。とりあえず上司の指示に従いながら、刺激を与えないようにし、言われても大したミスじゃなければ気にしないというスタンスで仕事に取り組むようにしています。

相談すると良い結果になります

わんこ(37歳 営業職)


前の部署にいた時の上司は、自分では仕事ができないのに部下の事ばかりを責める上司でした。特に仕事のできる部下を目の敵にしていたので、一人だけで仕事をこなすと標的にされてしまいます。

そのため私は、「仕事が成功したのは上司のおかげ」と思わせるように心掛けていました。自分に任された仕事はすぐに始めないで、上司にどう進めていけば良いか質問してから始めるようにするのです。難しそうな仕事はほとんど聞いてから始めたので、上司も気分が良くなったみたいでした。

仕事が終了したら、「教えてもらった通りにしたら上手くいきました」と、必ず上司に報告します。そのため、他の人のように責められることがありませんでした。

クラッシャー上司は、ほとんどの場合仕事があまりできません。仕事ができる人に対して妬みなどを持っているので、仕事ができることを見せつけてしまうと睨まれてしまいます。仕事ができない人にやり方を聞くのは嫌かもしれませんが、時々仕事のやり方などを教えてもらうようにすると上司の気分が良くなります。

40代の方のクラッシャー上司体験談

クラッシャー上司を大人しくさせる方法

シロひげ(41歳 会社員)


どの会社にも1人は必ずいるクラッシャー上司。「こんな上司なら要らない!」と思う人は必ずいると思います。

どの会社にもクラッシャー上司の上にさらなる上司がいます。何故ならクラッシャー上司と呼ばれる人間にトップは取れないからです。

クラッシャー上司は基本、自分より上の立場の人間にはかなり弱いので、そこを利用しない手はありません。クラッシャー上司にプレッシャーをかけられる前に、逆にプレッシャーを与えていくのです。

クラッシャー上司に怒られたとしても、「常務の考えに従って動いたのですが」「専務に教えて頂いた方法ですが」など、上の立場の人間の名前を出すだけでいいんです。

基本、クラッシャー上司が上の人に確認することはありません。ただ部下を罵りたいだけで、部下の為を思って叱っているなんてことはないからです。私はこの方法でクラッシャー上司を大人しくさせました。

その上の上司に相談するは最後の手!

こにたん(43歳 派遣業)


小さな派遣会社で働いていた時の話です。クラッシャー上司は支社長でした。

気分の浮き沈みどころか、誰も見ていないから大丈夫という幼稚なレベルでの嫌がらせに興じている異常性がある上司で、六畳一間の事務所でどやされたり、八つ当たりを受けるのは物凄いストレスの溜まる毎日でした。

ここまでやられると、精神が持たないと感じた時、自然に関わらない、顔を合わせないように自分が行動していました。この行為を不審に思い、クラッシャー上司が本社の社長に相談したのか、「いろいろと言いたいことがある」と本社の社長から私に通達がありました。

話を聞くところによると、クラッシャー上司は他の方にも横柄な態度を取っていたようで、他の方も距離を置き、離れていくと行ったことがあったようです。構ってくれる人が誰も居なくなったので、本社の社長に相談したのでしょう。

私が本社の社長に全てを話すと「通りでおかしいと思った」と納得してくれました。結局、こんな幼稚な上司と付き合えないと私は転職しましたが、支社長は構ってくれる人が激減し、1人で業務を行なっているようです。そのうち支社もなくなると噂で聞きました。

クラッシャー上司なんて所詮器が小さいんです。相手にしないが最良の方法ですが、やはり上司の上司に相談するのがベストだと思います。

50代の方のクラッシャー上司体験談

クラッシャー上司への対応方法

こわしやさん(50歳)


私が遭遇したクラッシャー上司はとにかくヒラメでした。

上にはペコペコといい人を演じつつ、ミスが起きると全部部下のせいにする。また、自分が言ったことを忘れています。そこでマズイ結果になったとき、「俺はそんなことやれとは言っていないよ」と、必ずこちらが悪者になるという典型的な嫌な上司です。

こういう人が変わるのは難しいです。私はこの上司に対してはエビデンス主義で対応しました。エビデンス主義というのは、基本的には週報や日報を書いて「今日のご指示」という欄を設け、その指示に対して何をやり、どんな結果になっているのかという報告をマメにしていくというものです。

しばらくそれを続けた結果、上司はこちらを悪者にできなくなりました。「言った、言わない」ということになったのなら、日報・週報がエビデンスになるからです。

ただし、これをみんなの前で露骨に見せると人によっては逆上することもあるので、使い方には注意しなければなりません。

クラッシャー上司への対応は他の人の手を借りて解決しよう

例えクラッシャー上司に悩んでいたとしても、立場の関係もあってなかなか自分で解決することは難しいもの。
しかし、クラッシャー上司に悩んでいる人は、きっとあなただけではありません。上司の上司や他の社員など、少しずつ味方を増やして対処していくのが賢い方法です。決して自分だけで悩みを抱え込むことのないよう、周りの手を借りましょう。

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