ビジネスマナー

新入社員におすすめ可愛がられる一発芸と守りたいマナー

新入社員は歓迎会で求められる一発芸を避けては通れません。一発芸は自分をアピールするいいチャンスととらえましょう。ここでは、新入社員の一発芸、一発芸を求められる理由、心得ておきたいマナー、一発芸をかわす対策をご紹介します。恥ずかしさを乗り越えて可愛がられる人になってください。

新入社員は一発芸でとにかく一生懸命に楽しませよう

新入社員のために開かれる歓迎会では、必ずといっていいほど一発芸をリクエストされます。折角自分のために開いてくれたイベントの席ですから、たとえギャグをやるのが恥ずかしいという人も、持ち芸を披露してみんなを楽しませましょう。一生懸命な姿がみんなの共感を呼びますよ!

新入社員の一発芸

一発芸は、新入社員にリクエストされる歓迎会や忘年会などでの余興です。新入社員の悩みの種となっている、避けては通れない難関ともいわれています。歓迎会が面倒だと思う人もいるかもしれませんが、参加するのが暗黙のマナーです。

正直ゲンナリしてしまう人も多いかも知れませんが、自分が何者かを理解してもらうためのお披露目です。新歓は、ただの飲み会ではないため、そこでの振舞いで失敗してしまったら、挽回するのにとても時間がかかるので気を付けましょう。

必ずといっていいほどなにかの芸を披露する機会があり、幹事が場の雰囲気を変えるために新入社員に強要する例が多いです。場の雰囲気を変えるためや、余興で先輩社員が寸劇やバンド演奏など大ネタを準備している場合、その前座としてやらされるといったケースもあります。

あくまで前座なので手短に終えることが重要です。つなぎ役ですから大ウケする必要はありません。場が温まる程度のウケで十分です。「もしもスベったら…」といった心配はいりません。早食いといったものでもかまいません。どんな短い芸でもやり切ることが大事です。ネタは最低3つ用意しましょう。恥ずかしがらずに全力でやることです。

一発芸が新入社員に必要な理由

一発芸をする新入社員に求められるのは面白さではなく、一生懸命やっているかどうかです。年配の社員は、新入社員にはテンションを求める傾向があります。ネタ(内容)で勝負するのではなく、パフォーマンスで勝負したほうが圧倒的に有利かも知れません。

一発芸で仕事への覚悟が問われるから

女性の新入社員に対してもそうですが、一発芸は、危機回避力のテストや、やりたくない仕事でも真面目に取り組むことができるかどうかの覚悟を見る意味合いがあります。女子の役得という逃げ道を利用するような甘い方法と言われるかもしれませんが、ニワトリなど動物の鳴き声で切り抜けたりするネタもありです。

一発芸で自分を覚えてもらえるから

全日本大人養成学会編集の「大人の女養成講座」(扶桑社)にも、職場は挨拶代わりに「お約束」のギャグでテンションが上がるとの記述があります。お約束のネタで顔と名前を覚えてもらって仕事で大切な人に目をかけてもらうにも、取引先で顔を覚えてもらって人気を得るためにも、大切な布石になるのです。その芸が自分の顔をおぼえてもらう名刺代わりになり、会社内でのポジションを左右します。

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一発芸の新入社員への要求はパワハラにあたるのか

一発芸の強要はパワハラに当たるとして反対の意見を述べる人もいますが、日本の企業社会はまだまだ体育会気質が濃厚で、新卒の採用でも体育会系の部活を経験した人を優先的に採用したりする気風があります。

しかし、そこは分別のある年長者が見守っている場なのですから、とんでもない無茶ぶりをされてウケない芸をやったが最後、とんでもない罰ゲーム(一気飲みなど)を強要されることもありません。

時代遅れの昭和の風習などと言わないで、ノリを優先して自分のポテンシャルを出し切るいい機会と考えた方がプラスになります。パワハラ云々というのは、集団生活を無視した勝手な言い分でしょう。

一発芸の強要を日本企業の悪い習慣という人は、例えば西洋の紳士道がユーモアを尊ぶということをご存知なのでしょうか。会話にもシャレっ気のある面白さがあるのが一流の紳士とされているように、四角四面な頭だと杓子定規な了見の狭い人だと思われます。そうなると仕事の幅もあまり広がらない事になりかねません。会社に勤める以上協調性を持ちましょう。

パワハラから身を守る対策ステップは4つ

新入社員が一発芸をかわすための対策(やりたくない時)

やりたくない仕事をする覚悟やノリを疑われる可能性がありますが、芸がない人ならウコンを用意して配りましょう。「気が利く人」アピールをする方法で乗り切りってください。

やりたくない新入社員でも1分でできる簡単な一発芸

この程度であっても自信ありげに即引き受けるのが大事なのですが、あるテンションの上がらない人が、一発芸の無茶ぶりに自分なりに考えたネタは、目をつぶって鼻から息を吸う「キシリトール配合」などでシュールなウケを狙うという手がありました。

松本人志さんのような「すべらない話」のリクエストにも、受けない話でも飄々と淡々と話してスベった瞬間にタナボタ的に受けることがあります。

一発芸は先輩からの急な振りにも対応できるよう準備する

一発芸のリクエストでよくあるケースは、ブレイク中の芸人のネタを強要されることです。テレビ番組に出演している芸人に限らず、ある芸人の有名な持ちネタだったりします。ただし「これから来る」芸人のネタは年配者にウケないリスクがあるでしょう。

モノマネ

よく振られる芸としてモノマネがありますが、もっとも簡単なコツは、「見た目」を似せることです。といっても、もともと似ている人は限られるので、帽子やヅラ、サングラスなどの小物を使って「似ていない部分を減らす」ことが大事です。腕を組んだりしてシルエットを近づければ一層雰囲気は出てきます。

その次は、しゃべり方の特徴をつかむこと。例えば、和田アキ子さんは「は行」を強く言うことです。同じ声質の人を知っておくとレパートリーが増えますよ。セリフも意味のないものよりは、想像が膨らむものがいいでしょう。

手品は失敗のリスクがある

難しいのは手品です。失敗するリスクがあります。勢いネタは酔っぱらっていたら盛り上がりますが、その時に長い話は出来ません。

クイズ・川柳・なぞかけ・漫才

一発芸でいいネタがないようでしたら、クイズを企画してノリの良い人や面倒見のよい人に参加してもらったり、川柳やなぞかけ、面白さに自信があるなら漫才や落語もあります。ただしダークなものやブラックなものはタブーなので気を付けましょう。下ネタや女性先輩のモノマネは危険なので辞めてください。

ネタとしては、みんなにウケて長すぎずフレッシュな(さわやかな)芸風を期待していますので、元気一杯に何でもやれば面白がってもらえます。新入社員みんなが考えた出し物もアイデア次第で盛り上がります。手作り感もまた味があるものです。

会社に慣れてきたら寸劇・楽器演奏・集団パフォーマンスなども

さらに入社後ある程度の期間が過ぎれば、寸劇、バンド演奏、ギター、集団パフォーマンスなど手間のかかった芸を要求されるようになることもあるので、目立ちたがり屋は日ごろの成果の見せどころになるでしょう。

カラオケは上司に配慮が必要

一発芸に拘らなくともカラオケなどでも場を盛り上げることが出来ます。流行の曲から往年の名曲まで、上司の心をくすぐることが出来れば大いに喜ばれるかも知れません。ただカラオケを歌うときに注意しなくてはいけないのは、場の空気を読むことと上司の十八番は決して歌わないことです。男が多少むさ苦しさを出してAKBを歌うのも、体育会系の職場ではウケるでしょう。

通な所を見せたいなら、芸の他にもカラオケでみんなが聞いたことがあるけれども題名を知らない曲を歌ったりというのもアリですが、80年代アイドルの歌は、女性上司の得意ジャンルの可能性があるので地雷を踏まないように気を付けましょう。センスに自信があれば替え歌も面白いですね。

心得ておきたい新入社員の一発芸マナー

会社という組織は様々な人達がいます。新人芸でもやってくれれば、どんな人の垣根をも乗り越えて一気に身近に感じるし話題もできて話しやすくなります。お互いの距離がグーンと縮まる。新人芸にはそんな効用もあるとも思います。

主役であっても立場は一番下

暗黙のマナーとして覚えておきたい事は、主役ではあっても立場は一番下だということです。時間を守って入口に近い下座に座り、(ただし席が決められている時は別)乾杯の音頭が終わった後、席を一通り回ってからグラスに口を付けること(その際に乾杯の際にグラスの位置が上司や先輩より下になるように気を付ける)、歓迎会を開催してくれたことに感謝し、自分の事について長すぎない程度に話し、抱負を述べましょう。主役ではあっても、自分が一番年下だという事を忘れないことです。

周囲に気を遣う

歓迎会が終わったら、会場を一番最後に出ましょう。二次会や三次会にもいくと喜ばれます。最低限周囲に気を使うのは言うまでもありません。次の日は絶対遅刻しないことも鉄則です。

新入社員が好印象を与えるために実践したい人間関係の築き方

新入社員は一発芸で可愛がられることを目指す

大阪では、頭がいい、足が速いといった人の長所と同列に「オモロい(面白い)」という点が評価されるといいます。オモロいと言われるためにはノリ重視で楽しむことが前提です
会社で新入社員に一発芸をリクエストする風潮は、日本の会社の古い体質の名残というよりも、大阪独特のノリが広まってきて、一発芸の伝統が形を変えて生き永らえているということなのでしょうか。

一発芸に賛否両論色々な意見があるということがその証左でしょう。しかし、大切なのはフレッシュさを求められる新入社員である以上、笑わせたい余りにブラックなネタをしてしまうという失敗をしないようにしてください。
恥ずかしさを乗り越えて可愛がられることを目指しましょう。面白いといわれたいなら「オイシイ」立場に自分を持っていきましょう!