雑用だって仕事!新入社員が率先して取り組みたい意味とは

雑用にあたる仕事とはどんなものかについてご紹介します。また、新入社員が雑用を率先してすることの意味や、雑用をすることで身につくスキルについてもご説明します。加えて、雑用を嫌がらないようにするべきであることにも触れます。

雑用だって仕事!新入社員が率先して取り組みたい意味とは

新入社員は雑用も大切な仕事のひとつであることを理解しよう

雑用と聞くと、どうでもいいことや、些細なことをイメージしがちです。しかし、雑用も立派な仕事のうちに入るということを覚えておく必要があります。仕事を円滑に進めていくためには、雑用をする人がいなければいけません。

細々としたサポートがなければ仕事はスムーズに進みません。雑用なんて、と軽く見ることは決してしないようにしましょう。雑用にきちんと取り組むことができる人ほど、仕事が丁寧であると言えるのです。

自分に任された仕事がたとえ雑用だったとしても、責任を持って最後までやり遂げることが何よりも大切です。新入社員はどうして雑用を任されたのかということを考えて、しっかりと向き合っていきましょう。

雑用にあたる仕事とはどんなものがある?詳しく見ていこう

バインダーを運ぶ男性

新入社員に一人だけで最後までこなせるような仕事はまだないので、必然的に雑用をお願いすることが多くなりますが、雑用と一口に言っても、様々な仕事が当てはまります。

机や床などを掃除してオフィスを綺麗にしておく

机を拭いたり、床を掃いたり、窓を磨いたりすることは雑用の中でも思い浮かべやすいものでしょう。掃除は取引先との連絡をとったりする仕事とは違いますが、間接的には役に立つことがあります。もしもオフィスに来客があった時に、綺麗な状態でお客様を迎えることができれば会社の印象を良くすることができるからです。

また、掃除をしておくことで、職場の清潔を保つことができるため、同僚たちが気持ちよく仕事に取り組めるようになります。汚れたオフィスで仕事をするのは、気分も良くないですし、ストレスにも繋がります。

頼まれた人の代わりにコピーをとる

コピーをとることも雑用の仕事のうちのひとつです。コピーをすることは、なかなか時間を取られる作業ので、かなりのタイムロスになってしまいます。そのため、他の仕事をしたい人にとっては雑用として誰かに任せたい仕事なのです。

コピーは間違えることなくとらなければなりませんし、一度に複数人から何件も頼まれることもあります。ですから、たかがコピー取りだろう、と思っていると実際にコピー機を前にした時にその大変さに混乱することも考えられます。

溜まった書類を規則通りに整理する

溜まっている書類を整理することも雑用の仕事に含まれます。仕事をしていると、どうしても色々な書類が溜まっていくことがあります。それを日付ごとに並べ替えたり、不要なものを処分したりするのが雑用と呼ばれる仕事です。

書類整理においては、どういった基準で書類を並べたりファイリングするのかといったことをきちんと理解しておかなくてはなりません。きちんと整理しておかなければ、後でその書類を使う人たちに迷惑をかけることになってしまいます。

一見簡単そうに思える仕事であっても、書類は企業にとっては重大な機密事項です。その一枚一枚が重要なものであるという意識を持たなくてはなりません。雑用とはいえ、決して軽い気持ちで扱って良いものではないのです。

書類の整理方法はファイルやボックスにおまかせ!

会議の準備をしてあらかじめ場を整えておく

雑用の仕事には、会議の準備も含まれます。会議で使う資料を用意したり、会議室にお茶を用意したりすることが会議の準備にあたります。あらかじめ会議の場を整えておくことで、参加する人たちが余計な手間をかけずに本題に入ることができるようになります。

会議を始める前に時間をかけることがないようにするために、雑用としてできることは多くあります。頼まれたこと以外にも、会議に必要だと思ったことがあれば確認をとって積極的にしておくと良いでしょう。

新入社員が雑用を率先してすることの意味はどんなことなのか

腰に手を当て足を開き段ボールを抱えるスーツ姿の男性

多くの場合、新入社員は率先して雑用をするべきだと言われます。もちろん、新入社員が雑用をすることには大切な理由があるからです。

雑用を通じて実際に仕事を覚えることができるから

雑用をすることは、仕事を覚えることの近道になります。新入社員のうちは、仕事の全体像はもちろん、どういったことから手をつけるべきなのかということもわかりません。ですから、まずは雑用をすることで仕事に触れることから始めるべきなのです。

いきなり難しい仕事や実践的なことを振られても、新入社員としては少しスピードを落としてほしいと思ってしまうこともあるでしょう。ですから、雑用をすることでまずは業務内容を知り、徐々に仕事を覚えていくようにする方が良いと言えます。

雑用をすることで自分が置かれている職場の雰囲気を知ることができるから

実際に雑用をすることで、その職場の雰囲気や仕事のやり方を学ぶことができるため、新入社員は率先して行動を起こすべきです。職場によって、仕事に対する取り組み方や雰囲気というものは異なっています。それを理解するためには、雑用をして体感するのが一番早いのです。

特に上司の考え方を知るためには、雑用をするのが最も良いと言えます。ですから、自分から率先して何か雑用がないか指示を仰ぎに行くようにしましょう。

雑用をすることによって自分の行動力とモチベーションを高められるから

雑用を率先して行うことで、仕事に対するモチベーションを保つことを意識するようになれます。言われたことを何となくこなしているだけだと、どうしてもだらだらとやるようになってしまい、仕事をしているという感覚が麻痺するようになってしまいます。

率先して行動することで自分が仕事をしているのだということを常に自覚するようにしましょう。雑用は新入社員が比較的自由にできる仕事でもありますから、行動力を高める意味でも最適です。手が空いたら掃除などをどんどんしましょう。

新入社員が雑用をすることで身につけることができる仕事における必須スキル

新入社員が雑用をすることによって、仕事をする上で役に立つさまざまなスキルを身につけることができます。

常に周囲に気を配ることができるようになる

雑用をしていくと、自然と周りを見る癖がつくようになります。周りに手助けを必要としている人がいないかどうか、片付けておかなければいけない場所はないかどうか、などといったことを注意するようになるため、職場において欠かせない人材になることができます。

何事に対しても責任感を強く持てるようになる

責任感をよりいっそう強く持てるようになるというのも、雑用を重ねることで身につくスキルのうちのひとつです。雑用を命じられると、間違えてはいけないとか、必ず期限内にやらなくてはならないとか、色々と意識しなければならないことがあるでしょう。そういったことが重なると、自然と仕事に対して責任感が強くなり、真摯に向き合うことができるようになるのです。

いくつもの仕事を同時進行できるようになる

箒をもって草原で動き回る沢山のスーツ姿の男性

同時に色々なことを並行して出来るようになるというスキルを身につけることもできます。雑用を頼まれるのは、ひとりからだけとは限りませんし、ひとつだけとも限りません。コピーをとった後に書類を整理しておくことを頼まれることもあるでしょうし、お茶を用意した後に倉庫から資料を取ってきてほしいと言われることもあるでしょう。

そのようなことを繰り返していくうちに、どんどん同時に指示を聞く能力を高めることができるのです。仕事をしていく上で、同時に多くのタスクを進めていくことは重要なスキルなので、雑用を通じてそれを身につけていきましょう。

新入社員は本意でなかったとしても雑用を嫌がらないようにしよう

雑用ばかり任されると、こんなことをするために会社に入ったわけではない、と思ってしまう新入社員もいることでしょう。しかし、雑用を嫌がらないようにしてください。

雑用という仕事には意味がある!どうでもいいことではない

スコップを持って働くスーツ姿の男性

雑用は決してどうでもいい仕事ではありません。必ず誰かがやらなければならない仕事ですし、滞ってしまえば他の仕事に悪影響が及んでしまうことも考えられます。そうならないためにも、雑用をする人が必要なのです。

雑用は仕事の基本です。誰もが必ず一度はやってきたことですし、意味がないことではないのです。基本ができていなければ、その上のランクに上がることはできません。もっと難しい仕事をしたいと思うのであれば、まずは目の前にある仕事から取り組む必要があります。

雑用がしっかりできないと、他の仕事を任せていいのかどうか疑われてしまうことにもなりかねません。その仕事を自分に任された意味をしっかりと考えてみましょう。

雑用を頼むということは、それをしなければいけないのに誰も手が空いていなくて困っている、という状態なのです。それを助けてほしいというサインなのですから、嫌がったりせずに快く引き受けるべきだと言えるでしょう。

新入社員の雑用は職場にとって重要な仕事のひとつである

バインダーを抱えて運ぶスーツ姿の男性と、その前を歩きながら振り返り微笑むOL風の女性

大きな仕事をするためには、小さな仕事を通じてサポートをしてくれる人がいなければなりません。職場にとって、掃除をしてくれる人や、書類を整理してくれる人は欠かせない人材なのです。

もし全員が「誰かがやってくれるだろう」と考えていたら、仕事はどこかで間違いなく破綻してしまいます。ですから、たかが雑用であると軽く考えないようにしましょう。

新入社員は、職場でいつも雑用をしてくれている人がいれば、それを手伝ったり、感謝の言葉をかけてあげたりしてください。