処世術

会社で昼寝はリフレッシュ効果あり!15人のシエスタ事情

会社で昼寝をすると午後の仕事の効率が良くなるとされ、日本企業においてもシエスタ制度が導入されたり、自主的に昼寝休憩をとる社員が増えています。職場で昼寝をしているビジネスマン15名から、どれくらいの睡眠時間をとっているのか、おすすめのアイテムなどについて詳しくリサーチしました。

会社で昼寝をする社会人が増えている!

「会社で寝るなんてもってのほか」「サボっているのと同じ」と考えるビジネスマンは少なくありませんが、平成26年に厚生労働省健康局から発表された「健康づくりのための睡眠指針 2014」では、午後の早い時間帯に短めの昼寝時間(30分以内)を取ることで眠気防止につながり、ひいては仕事の作業能率を改善するとしています(注1)。

こうした背景からオフィスでの昼寝が推進され、最近では日本においても昼寝制度を導入する企業が増えつつあります。社会人15名から聞いた職場でのお昼寝事情を覗いてみましょう。

会社での昼寝時間はどれくらい?

会社で昼寝をする場合、皆さん大体どれくらいの時間を取っているのでしょうか。

今回の調査では、厚生労働省が推奨している30分以内にとどめているのが13人と、ほとんどの方が短時間睡眠を習慣にしていることがわかります。
また、睡眠時間が最も短い人だと5分、最長であれば45分以上の睡眠をとっているという結果になりました。

会社の昼寝のお供に愛用しているアイテムは?

会社で昼寝をする際、ネックピローめぐりズム蒸気でホットアイマスクなどの安眠グッズを利用しているという方が多く見られます。防音対策に耳栓ヘッドフォンをして眠る方もいました。

昼寝中の睡眠の質をより上げるために、自分のお気に入りの安眠グッズを見つけてみるのも楽しいでしょう。

社会人15名の会社での昼寝事情をチェック!

会社でのお昼寝タイムをどのように過ごしているのか、15人の社会人に調査しました。20代、30代、40代、50代の年代別に分けて紹介していきます。

20代の方の昼寝事情

短い昼寝でスッキリ

ばうわう(24歳 会社員)


私が会社で昼寝をするようになったのは今年の冬頃です。去年は会社に入社して1年目だったので、肉体的には疲れていても社内ではリラックスできず、眠さを感じることがありませんでした。しかし2年目に入って、自身にも慣れが出てきたのと、仕事量が大幅に増えたことから、昼にしっかり休まないと午後は休む間がなくなったので、昼寝するようになりました。

会社で昼寝をする時間はいつも昼食後すぐにしています。昼休憩が一時からなので、ご飯を食べるのに15分ほどで、20分にはもう寝ています。昼休憩の終了が2時なので、大体終了の5から10分前には起きています。そのため昼寝している時間は30分ほどになります。

昼寝の姿勢は自分のデスクに座って、机に伏せた状態でしています。昼寝のおかげ体力が回復し頭もスッキリするような気がします。

私は人の話し声が気になるのでヘッドフォンをしています。クッションがフカフカとしっかりついているヘッドフォンだと、頭を締め付けないのでオススメです。そのとき携帯などにつなげてアラームを設定しておけば寝過ごすこともないし、ヘッドフォンなので他の人の迷惑にもなりません。

昼寝に最適な休憩室

あやね(23歳 事務職)


わたしが会社で昼寝をするようになったのは入社して3年目のこと、今まで使っていた会議室が変わり空室になったので休憩するときに行くようになったのがきっかけです。

そこはデスク用品置き場に変わったため、使われていないソファや椅子が置いてあり昼寝には絶好の場所なのです。鍵を持っているのはわたしと数人の事務所のひとだけで、昼休憩は交代でいくことになっているので誰にも邪魔されないから安心です。

私は13時頃休憩に入ることがあり、いつも30分間お昼寝をしています。スマホのアラームはちゃんとセットしないと危険です。ソファがあるので、ブランケットを持って普通によこになれます。昼寝をするとかなり頭がスッキリするので午後の仕事も捗ります。

職場の昼寝にはネックピローが必須

マイ(26歳 営業)


私が会社で昼寝をするようになったのは入社して2年目の頃です。新人の頃は流石に周りに気を遣って遠慮していましたが、先輩から「少し寝るだけで、午後の働きが変わってくるよ」と勧められて、それ以来ほとんど毎日昼寝しています。

一番眠くなるのが2時頃なので、1時半頃からランチを食べて、2時から30分ほど仮眠。休憩室の奥に薄暗いスペースがあるので、そこのソファに座って寝ます。

体感では一瞬でも、15分以上眠れると頭がすっきりして、午後の仕事がサクサク進みます。

私の昼寝の必需品はヨギボーのネックピローです。背もたれに寄りかかって寝る時も、テーブルにうつ伏せで寝る時も楽な体勢がとれるので、とても重宝しています。

昼寝は体力温存の為に必要です

2ndSecco(29歳 飲食業)


職場で昼寝をするようになったのは去年の10月頃からです。勤務時間が変わり朝早くから出勤するようになったからです。

昼寝の時間帯は、大体2時頃から30分程を目安にしています。寝過ぎてしまうと、体がまだまだ寝足りないと思ってしまうのか午後の仕事が面倒に感じてしまいます。30分以上は寝ないよう心掛けています。

寝る時は、ロッカールームで小さな台のようなイスに座り、ロッカーに背中からもたれかかるようにして寝ます。最初は座って寝ても大して何も変わらないだろうと思っていたのですが、気持ちがスッキリして午後の仕事も楽しくこなせるようになりました。寝ることによって気持ちの切り替えができているんじゃないかなと思います。

昼寝に集中したいので、外の音を遮断する為に耳栓を使っています。100円ショップで買った物なのですが、意外と重宝しています。音を遮断すると気分が落ち着くので、おススメですよ。

私のオススメ睡眠方法

ジョン(25歳 会社員)


私は製造業で働いています。会社が4年前に新しい所に変わった頃から昼寝をするようになりました。大体13時頃から13時40分ぐらいの昼寝をしています。そのため45分ぐらいの昼寝をするようにしています。

私の会社には昼寝できる畳の部屋があるので、そこで横になって睡眠をとっています。

昼寝をするようになったおかげか、午後の仕事でもとても頑張れるようになりました。スッキリとして午後の仕事に望んでいるので、頭の方も良く回転するようになり、最後まで集中して仕事ができるようになりました。

私が実践しているのは、座布団があればそれを枕にして頭の位置をあげることと、目を休める目的としてめぐりズムを装着して寝ることです。14枚入って1400円程で購入できますのでオススメです。

30代の方の昼寝事情

平日の休憩時間

しょう(32歳 事業主)


私の会社では数年前からお昼寝制度というものを採用しています。なぜなら本やインターネットなどで昼寝をした方が、1時間当たりの労働効率が高まるというデータを見たからです。

昼寝時間は14時から15時までの最低30分で、場所はリフレッシュルームで椅子とテーブルがあるところで寝ています。昼寝制度を導入する前と後では、効率が改善し、1日当たりの処理能力が高くなったことに加え、ミスの件数が激減しました。

お昼寝制度を導入する前は「こんな忙しいのに昼寝なんてしていられない」「昼寝をさせるぐらいなら早く帰らせろ」という周囲の反発の声が少なくありませんでした。しかし、実際導入してからは効果もそれなりにデータ検証することができ、納得感を醸成できつつあると感じています。

ランチのあとの楽しみは昼寝

えびこ(32歳 出版業)


私が会社で昼寝をするようになったのは、2年前頃からです。会社での昼寝は12時40分頃からしています。昼寝時間は15分程度で、女子休憩室で椅子に座るか、ソファに座って眠っています。

職場でも昼寝をすることで、昼寝をする前と比べて、格段に仕事の効率をあげてくれると思います。今では、ランチのあとの昼寝が本当に楽しみです。

私が職場で昼寝をする際に使っているのは『i-BOSOM昼寝用 ジャガイモ熊』です。価格は1075円で、とても手頃なわりにはフワフワしていて、手を入れることもできるので安心してスッと眠りに入ることができます。
また、小さいので会社のロッカーに入れておくのもちょうど良いです。

昼寝でリフレッシュ&業務効率アップ

むさし(32歳)


私は3年くらい前に今の会社へ入社してから、いつも昼休み休憩12時から13時の1時間の内、12時35分~12時55分の20分を昼寝の時間に費やすようにし、昼食を食べた後、会社のリフレッシュルームにてクッションを枕にして横になり昼寝をしています。

これまでの会社では昼休みでは一切昼寝をしていなかったのですが、今の会社で昼寝をした時にわずか20分ではありますが、大変頭がスッキリし午後からの仕事が捗ることに驚きを感じて以来現在まで昼休みに昼寝をするようにしています。

また、事務職でパソコンがメイン業務となるため、昼寝の際に同僚のすすめでめぐりズムを着けて寝ています。目もスッキリとした状態で午後からの仕事に取り組むことができています。めぐりズム自体も通販ですと14枚入りで850円で購入できるのでおすすめです。

目の疲れを取るために

つなまよ(33歳 データ入力)


私が会社で昼寝をするようになったのは、入ってすぐからです。もともと昼寝の習慣があったので、今の職場でも同じようにはじめました。昼寝は大体昼食が終わってからなので12時半頃です。時間は15分から20分ほど取っています。

昼寝をする際は、別室にリクライニングのソファがあるので、そこで体勢を少し後ろに倒して寝ています。少しの時間ですが、昼寝をすることで頭がすっきりとして、午後の仕事がとても捗ります。

私が昼寝の際に使っているアイテムは、蒸気でホットアイマスクです。目を使う仕事なのでこれを使うことで、目の疲れを取ることができます。目の周りがぽかぽかしてとても気持ちがいいです。

アイマスクの効果自体も15分ほどなので、昼寝の時間にぴったりです。値段は5枚で400円ほど。少し高いかなと思いますが一度使うとやみつきになってしまいやめられません。

午後からの仕事に集中できる。

かほ(35歳 サービス業)


私が会社で昼寝をするようになったのは、入社してから5年ほどしてからです。最初は毎日昼寝をしていた訳ではないですが、いつの間にか習慣化しています。

私の職場では昼休みの時間が二部制に分かれていて、一人で休憩を取る事がほとんどなので、時間潰しにもちょうど良いです。いつも13:00に昼食を食べて、13:20頃から30分ほど昼寝をしています。

昼食はお弁当が多く、休憩室で食べていますので、そのまま机に顔を伏せて寝ている事が多いです。顔を伏せて寝ていると顔に変な型がつくので、ネック枕に顔を乗せて寝るようにしています。ちょうど真ん中に空洞があるので、机に伏せて寝るには便利です。

私が愛用しているのは、無印で購入した携帯用ネッククッションで、約1290円で買いました。以前は午後からは睡魔に襲われて、夕方ごろまでは仕事に集中できずにいましたが、昼寝をすると頭がはっきりして、効率が上がります。

15分の睡眠で作業効率向上

ぱぴこ(37歳 会社員)


25歳頃から、午後に睡魔に襲われ集中力が低下していると感じました。そのため作業効率を上げるために会社でも昼寝をするようにしています。

時間帯は昼の12:30頃から15分程度です。ソファはないので自分のデスクで仮眠を取っています。

昼寝をするようになってから、午後に睡魔に襲われる事はなく集中力も増して作業効率の向上につながりました。

椅子に座りながら仮眠を取るため極力、睡眠の質を上げるために100均一で購入したエア枕を使用しています。枕の中央に穴があいていおり、そこがコの字になっているので顔をうずめて眠っています。ちょうどフィットして快適な昼寝ができるのでおすすめです。

短時間の昼寝で脳内スッキリ!

yuki(34歳 物流業務)


職場で昼寝するようになったのは20歳の頃からです。いつも昼寝の時間は、昼休みが始まる正午から。12時から13時までが昼休みで、ご飯食べてから10~15分くらい寝ています。

昼寝の体勢は自分の机に突っ伏している状態です。足元を冷やさないようにタオルなど足に乗せます。職場で使っているアイテム、会社にある緩衝材などを用いて寝ます。緩衝材が意外に柔らかく、低反発なため寝やすいです。

お昼寝の効果は抜群にあり、午後の仕事にも大きく影響します。昼寝しないと午後の仕事の効率性は落ちて思った以上に捗らなくなります。少しでも昼寝の時間をとると、午後は頭の中がスッキリしていて目が覚めてとても捗ります。

昼寝する前にコーヒーなどカフェインが入っている飲み物を飲んでから寝ると、飲まないで寝るよりもっとスッキリして起きることができます。

40代の方の昼寝事情

昼寝タイムで午後の仕事を効率的に!

東京ガール(49歳)


私は余暇の時間を利用していろんな趣味を楽しんでいます。時間を忘れて楽しんでいる間にいつも寝るのが深夜になります。

昼食を取った後の昼からの仕事は効率が極端に落ちるので、5年前ぐらいから昼食後に休憩ルームで昼寝をするようにしています。

会社の昼休みが12時から13時までなので、昼寝は昼食後の12時半から12時55分まで取っています。昼寝はあまりしすぎると逆に疲れが残るので30分弱にしています。

会社の休憩ルームは畳敷きの部屋で座布団などが多く置かれているのでそれを枕にして横になって寝ています。昼寝の後は頭がすっきりして午後の仕事の効率がアップします。昼寝する時は自宅から持ち込んだ柔らかいクッションを枕に熟睡しています。

ちょっとの睡眠で頭がすっきりします

今日も頑張る1222(47歳 電話受付業務)


私は会社で昼寝をするようになってから2年以上経ちます。最初はまじめに仕事に向き合っていましたが、1年過ぎたあたりから、休憩時間をとって昼寝をすることになりました。自分の仕事用デスクの上で寝ています。

大体お昼の1時~2時ごろ、5~10分寝ることが多いです。仕事用デスクで寝るときは、目をつぶって突っ伏せて寝ています。時々、両手はひざの上に置き、目をつぶることもあります。どちらにしてもほんの少しの睡眠で頭がすっきりします。

寝るためのアイテムはまったく使っていません。アイテムがなくても寝てしまうことができるのです。同時に「寝てしまった…この分、頑張ろう」と思うことが多いです。すっきり感と罪悪感に近い気持ちが出てきて、その後はしっかり働けます。

50代の方の昼寝事情

1時間弱の昼寝で気分も体もリフレッシュ

TAMA(55歳 看護師)


入職の1年後くらいから、昼休みに仮眠を取るようにしました。昼休みは普通番で12時から、昼残り番だと13時から1時間なので、大体15分くらいで昼食を食べ終えて、残りの時間を昼寝にあてています。午後の始業の5分前には起きたいので、寝ていられる時間は正味40分くらいです。

昼寝をする場所は、休憩室のソファです。背もたれに完全に背を持たせる形で寝ます。

寝ると言っても覚醒を1、熟睡を10とするなら大体5か6くらいの感じです。目はつぶってリラックスしているけれど、周りの物音が聞こえている程度には覚醒していることが多いです。

たまに夢を見るほど完全に寝入っているときもありますが、職場の緊張感があるのか、午後の部に寝過ごしたことはなくちゃんと5分前には自然覚醒します。

立ちっぱなし歩きっぱなしの仕事なので、昼休みに少しでも昼寝時間を取ることで午後のパワーが充電できる気がします。

会社の昼寝はリフレッシュ効果を実感している人がたくさんいる

自分のデスクに突っ伏して寝ているという方、または社内に設置されている畳の部屋や専用のリフレッシュルームを利用している方など寝方も人それぞれですが、ほとんどの方が昼寝をすることで午後からの仕事への効果を実感していることがわかります。

「仕事柄、なかなか昼寝時間なんて取れない…」という方も多いですが、少しでも時間が取れそうならば、ほんの5分の昼寝から始めてみてはいかがでしょうか。