共働きの家事分担どうしてる?夫婦が互いに気を付けたい事

共働き夫婦にとって家事の分担は大きな悩みの種のひとつです。男性と女性、どちらか一方負担が偏ると必ずストレスやイライラの原因につながります。特に子供がいて育児の必要もある夫婦であればさらに問題は大きくなります。お互いが思いやりを持ち、協力体制を作ることが非常に重要です。

共働きの家事分担どうしてる?夫婦が互いに気を付けたい事

共働き夫婦が家事分担で揉めないための秘訣

専業主婦世帯は減少の一途を辿り、一方で共働き世帯が年々増加している現代。お互いに働いているという手前もあって、家事の分担に頭を悩ませる共働き夫婦は多いもの。特に女性の場合はパートで働く方も多く、勤務時間が短い自分にばかり家事育児が偏ってしまうことに不満を感じている女性も少なくありません。

共働き夫婦が家事を上手く分担するには、お互いにどういったことに注意すべきなのでしょうか。現在共働き中の男性女性14名から聞いた体験談をもとに詳しく解説していきます。

共働きの家事分担で気を付けていることは?

共働き夫婦の方々に、「夫(妻)との家事分担の際に気を付けていること」について調査したところ、以下の回答が寄せられました。

1 お互いの家事のやり方に口を挟まない

リビングの掃除をする夫婦

洗濯や掃除、料理など、家事のやり方というのは人それぞれ違います。自分のやり方と違うとついついとやかく言ってしまいたくなるものですが、あまりに口出しされると口を出される側もいい気分ではありません。口を出す側もイライラしてしまいます。「不満はあるけどそれはお互い様」と、ある程度は相手のやり方を尊重し、許容するべきでしょう。どうしても気になるのであれば、口出しというよりはアドバイスといった形で、言葉選びに注意する必要があります。

2 家事をしてもらったら感謝の気持ちを言葉にして伝える

男性も女性も「家事をしてもらって当たり前」になってしまうと、相手への不満も溜まっていく一方となります。「掃除してくれてありがとう」「いつもありがとう」など、簡単な一言であっても感謝の気持ちをパートナーに伝えることはとても大切なことです。自分から意識して感謝の言葉を伝えることで、次第に相手の意識も変わっていき、お互いに思いやれる関係を築いていけることでしょう。

3 家事は気付いた方がやる

ベッドの下に掃除機をかける男性

共働き夫婦の中には「家事は気付いた方が先にやる」ということを意識している方も多く見られます。「相手にやらせるより自分がやった方が早い」「指示するのもストレスが溜まる」という理由が根本にあるという方もいますが、お互いにこういった家事に積極的な姿勢を持つことができれば、家事分担によるストレスも激減することでしょう。

4 分担にこだわりすぎない

苦手分野と得意分野で分担するなど、家事はおおまかに役割を分担する程度にしているという家庭も多いようです。
あまりに厳しく家事分担のルールを決めてしまうと、そのルールが守られていないことで相手にイライラしてしまう場合もあります。もちろんその夫婦によって合う・合わないはありますが、「それぞれ役割をキッチリ決めているけど、なかなか相手がちゃんとしてくれない」という場合には、あえてルールをゆるくしてみるのもひとつの方法でしょう。

共働き夫婦に質問!家事分担はどうしてる?体験談を調査

共働きをしている夫婦の方々に、家事の分担方法について伺いました。女性の意見と男性の意見に分けて紹介していきます。

共働き女性の意見

「ありがとう」の気持ちを忘れないこと

あまね(43歳 営業職)


結婚後も仕事を続けていたので共働き歴は15年になります。私も夫も週休二日制で土日休みです。勤務時間は私が9時から5時に対して、夫の方は8時半から5時半となっているのですが、残業が多い職場なので、帰宅時間は毎日8時過ぎとなっています。子供は小学生の娘が一人います。

家事の分担は私が洗濯を干す、料理を作ることが主な仕事で、夫は洗濯ものを畳むことと料理の後片付けを担当しています。掃除は休日に夫が掃除機をかけて、私はトイレやお風呂の掃除などをしています。過去には夫と私の交互で料理をするという時期もありましたが、帰宅時間が遅い夫を待っていると子供の夕食が遅くなることで断念しました。

家事を分担する上でお互いに気を付けていることは相手のやり方に口を挟まないことです。洗濯の畳み方など文句が言いたいところはあるのですが、「お互い様」と思い注意しないようにしていることと、毎回「ありがとう」というねぎらいの言葉をかけるようにしています。

夫が協力的で助かっています

まる(38歳 事務職)


共働きをして10年目です。夫の勤務体系は基本的には9時~18時で、休日は土日・祝日ですが、平日は21時より早く帰ってくることはほとんどなく、土日・祝日も2連休ということはほとんどありません。

私は10時~18時の勤務で休日は土日・祝日です。平日は月に10日ほど2~3時間の残業があり、土日も月に2~4日は出勤しています。子どもはまだいません。

夫は、ゴミ出しやお風呂掃除などの比較的簡単な家事は黙って引き受けてくれていますし、私の帰りが遅い日は惣菜などを買って帰ってくれることもあります。そんな日は食器も洗ってくれるし、先にお風呂に入るように勧めてくれるのでとてもありがたいです。そんなこんなで上手く行っているので、過去に家事の分担で揉めたこともありません。家事の分担でお互いに気をつけていることは、気づいたほうがやるということです。

風呂掃除をする男性

できることをするようにしています

ゆう(38歳 栄養士)


共働きを始めて1年です。主人は営業職で残業もありますが、土日祝日は完全に休みです。私はパートで保育所の栄養士として働いています。私も月曜日から金曜日の勤務です。土曜日に出勤することもあります。

結婚して専業主婦をしていたのですが、3人いる子供のうち、一番下の子が幼稚園に入園したのをきっかけに働き始めました。

家事は今までも手伝ってくれていたのですが、私が働き始めてからは洗濯物を取り込んで畳んでくれたり、食事の後片付けをしたりしてくれるようになりました。特にどちらが何をするというのは決めていなくて、できることをするようにしています。

また、よかれと思って同じ家事をしていたら効率が悪いので、家事の分担では声かけをするようにしています。家事の分担は思いやりが大切だと思います。

我が家の家事分担

とろろ(22歳 配送業)


共働き2年目になります。子どもはいないです。私は平日8時から17時まで仕事をして土日休みで、旦那も平日8時から17時までと第2第4以外の土曜日は仕事しています。

私と旦那はお互い仕事をしているので、洗濯物は後に帰ってきた人がやって、料理や皿洗いは早くきた人がするというふうに分担していました。

分担はしていたのですが、毎日洗濯するわけではないし、私が旦那より早く帰って来ることが多かったので、家に帰っても何もしないところを見た時に「手伝ってよ!」と揉めてしまうことがありました。

今は分担はキッチリとは決めずにお互い助け合って、私が料理をしている時は米洗いやテーブルの片付けなど、気づいたら率先してやろうという形にしています。そうすれば、お互い楽になるし会話も増えます。

キッチンで料理を作っている夫婦

「ありがとう」の一言だけでも気持ちはやわらぎます

ななみ(32歳 事務職)


結婚当初から共働きで今年の12月で丸3年になります。お互い正社員で私が朝の8時半から夕方5時までで残業1時間程度あり、夫も朝の8時半から5時15分までで残業が3時間程度あります。休日はお互い土日祝日です。子供は1人います。

結婚当初は家事の分担について顔を合わせる度に揉めていました。夫と勤務時間はほぼ一緒ですが、勤務地は夫の方が遠いので朝も私より早く出勤し、遅く帰宅します。そのため私の方が家事をする量は多いのは仕方ないことなのですが、あまりにも妻が家事をして当たり前という感じで対応されたからです。

私も結婚当初は気負いして頑張らねばと思っていましたが、だんだん疲れてきて夫に相談して洗濯だけお願いすることにしました。夫は帰宅が遅いので休みにまとめて洗濯するという形ですが、以前に比べて私も気持ちが楽になり揉めることも少なくなりました。

洗濯をしてくれたら必ず「ありがとう」とお礼を言うようにすると、夫も私が家事をする度にありがとうとお礼を言ってくれるようになりました。感謝の気持ちはなかなか口に出すのは難しいですが、言われると気持ちが良いものだと思います。

分担にこだわりすぎないのが夫婦円満の秘訣

住宅ローン(40歳 事務職)


我が家は結婚後もずっと共働きですので、お互いの生活リズムを大切にしながら12年以上経ちます。二人の職種が異なりますので、勤務時間や休日はほんとうにバラバラです。私は事務職ですので9時から5時半までの勤務時間、土日祝日はお休みです。

家事分担については当初から取り決めがなかったので、お互いに「自分ばっかりが家事を負わされている」と思っていました。子供ができなかったので、子育てが必要なかったという意味では、子供がいる共働きよりも負担が少なかったと言えます。

すれ違いの生活も5年くらいを過ぎた頃から、自然に自分が得意な家事を主にするようになりました。例えば、洗濯をして洗濯物を干すのは私で、取り込んで畳むのは夫。金銭の管理はそれぞれが自分でします。しかし、あまり分担にこだわりすぎずに、相手のことをチョットだけ手伝うような気持ちで行動します。お互いに疲れている時は、家が汚れていても食事が手抜きでも、見ないふりをします。

2人で協力しています

ももちゃん(23歳 パート)


共働き歴半年です。私はパートで週5日、朝10時~夕方6時までで、旦那が月6日休みで朝9:10から営業が終わるまで(レストランのため、閉店でもお客様がいたら日付をまたいでいても帰れません)です。子供は1歳の子が1人います。

保育園のお迎えなどは、旦那の両親などに協力してもらっています。私は家に帰って、子供のお世話や食事、洗濯、片付けなどをしていますが、旦那は帰って来たらすぐお風呂にはいって寝てしまいます。勤務時間が長いので仕方ないことなのですが、最初は「なんで私だけが!」と怒鳴ってしまうこともありました。でも旦那の方が長く働いているので、私がやるのは当たり前だなと思い直し、今は揉め事はありません。

それ以来、家事の分担は休みの日などに旦那はお風呂掃除、たまに食器洗い、私は掃除洗濯と分担して、料理などは2人で作ることが増えました。旦那の数少ない休日を家事で終わらせるのは申し訳ないので、極力私が早く自分の分を終わらせて、旦那を手伝ったりして、負担を減らしています。

共働き男性の意見

「疲れてるから」は通用しない

こん(34歳 営業職)


私は共働きをして2年目になります。私は週5日フルタイムの営業職で、妻は小学校の臨時職員として午前8時から午後2時までの勤務をしています。子供は3人います。

妻が働きに出る前は主に家事は妻に任せっきりにしていましたが、共働きになってからは家事を分担するようにしています。しかし、帰宅後は疲れていることもあり、家事をしてもらうことが多いのですが、時折妻に叱られることもあります。「勤務時間に差はあるものの、お互い仕事をしているのだから気遣ってほしい」と言われます。私も妻に甘えて配慮に欠けていたと反省しました。

その後は家事を把握して、まだ手を付けていない家事については積極的に取り組み、妻を労るようにしています。お互い気を配りながら家事を分担すると不要なケンカも少なくなります。

共働き夫婦の実情

あつし(44歳 エンジニア)


私たち夫婦は共働きとなってから4年が経ちます。子供は二人います。中学生と小学生です。教育費が結構かかるので、妻にパートに出てもらっています。

私の仕事は週休1日で勤務時間は9時から6時です。残業はほぼありませんが通勤に時間がかかります。妻は週5日(月~金)10時から14時まで働いています。

家事の分担については、お互いの得意分野を担当しています。私はゴミ出しや風呂掃除、洗濯干し、アイロンがけです。食事と部屋の掃除は妻が担当しています。

家事では何かと揉めています。私のやり方が雑だとか、妻からのクレームは多いです。共働き世帯が家事分担でうまくいく方法は、お互いの担当には口出ししないということでしょうか。

アイロンがけをする男性

特に揉めたことはありません

原田信二(45歳)


結婚して15年目になりますが、妻は結婚前からしていた仕事を今も続けていますので共働き期間も15年目となります。妻は基本的は土日休みの週休2日制で、私の方は週休2日ながら土日が休みになるとは限らない勤務形態です。子供は2人で、家事は基本的には妻がほとんどやります。私も時々手伝います。

割とマメに手伝っているせいか、これまで家事の分担で揉めたことはほとんどありません。子供が中学生、小学生なので医者にかかることも多いのですが、私が平日休みの場合がかなりあるので、私の休みの日に子供を病院に連れて行くなど、お互いの会社になるべく迷惑をかけないようにしています。

また、お互いに体調の悪いときは元気な方が代わりに家事をしていますので、今のところはうまく行っています。

我が家の家事の分担について

あっきー(41歳 会社役員)


私は妻と子供2人と暮らしております。妻は2人目を出産した1年後にパートの仕事を始め、共働きをしてから約1年が経ちます。私は一週間のうち、予約状況を見て1日休みを入れますが、特に決まった曜日に休む勤務体系ではありません。私の勤務時間は9:00~20:00で、妻は月~木曜日の4日間勤務、勤務時間は9:00~14:00です。子供は上の子が小学生で下の子が幼稚園年少さんです。

家事の負担は勤務時間が少ない妻のウエイトがどうしても大きくなり、過去にもたくさん揉めました。揉める原因としては、お互いに仕事で疲れている中での家事の分担割合についてです。

私としては夜まで仕事をしているわけで、「日中の内に帰宅できる妻が家事を負担すべき」という考え方でしたが、妻としては「何時に帰宅しようが、家事は夜までどこまでも終わりのない仕事なのだから分担が必要」という考え方でした。

結果、妻との話し合いの中で私が考え方を改め、料理を作るのが妻で後片付けをするのが私、洗濯をして干すのが妻で取り込んで畳むのが私という風に分担をする形で治まっています。

共働きの家事分担

ポン(30歳 営業職)


共働きでの家事分担についてお話します。結婚当初より共働きをしており現在2年目になります。互いに職種は別々ですが勤務時間は9:00~18:00の平日のみです。休日は土日祝と共通しているため、家事についても協力体制が整っています。

子供の有無でまた変わってくるのでしょうが、現在私たち夫婦には子供がおらず、純粋に洗濯や掃除は交代に食事については、平日は妻、休日は夫である私が作ることで現在まで家事について揉めたことはありません。

家事分担はきっちりとルールを決め過ぎず、お互いを思いやり協力することで、共働きの夫婦でも円満な関係を築いていけるのではないかと思います。

土曜日の分担が…

レーオ(35歳 会社員)


共働きを開始して2年目になります。私はフルタイム、妻はパートタイムの勤務で、私は週休2日、妻は日曜が必ず休みですが、土曜日はシフト次第となっています。子供は小学校低学年の子供が二人おりまだまだ手がかかる年頃です。

私は普段からフルタイムで働いていますし、当然家計もほとんど私の給料で賄っている状況なのですが、妻が土曜日に仕事に入ると、どうしても子供の面倒を見ないといけません。当然、食事の準備や掃除、洗濯などの家事もやらないといけなくなりますのでそこで揉めたことがあります。

とはいえ、妻のパートで少し家計が楽になってもいますので、やむなしとも分かっています。今は揉めなくて良いように、妻がパートの土曜日はすすんで家事をするようにしています。

手伝う前に一声かける

アップリケ(28歳 会社員)


共働きを始めて一年目です。お互い平日の日勤で土日は休みです。妻はパートなのでフルタイムではありません。子供は一歳になる息子がいます。

家事の分担で揉めた内容としましては、台所の作業の手伝いについてです。当時は初めての子供が生まれたばかりで、二人ともどうするのが正解なのか手探りで子育てをしていました。その中でお互いフラストレーションが溜まっており、少しでも妻の負担を減らそうと勝手に食器等を洗っていると、それに対して「何もしないで」と言葉で始まり、喧嘩が始まってしまったのです。

妻が行う家事に対しては、手伝う場合に事前に話をしておくことがかなり重要です。声を掛ける時には、言葉の選び方にも気を付けています。

共働きの家事分担は家庭によってやり方もさまざま

お互いにストレスのない家事分担の方法というのは、男性と女性の感じ方の違いや子供の有無、それぞれの勤務体系などにより異なるもの。「分担ルールを厳しく決めるのではなく、気づいた方が先にやる」という家庭、「これは夫(妻)の分担、自分の仕事はコレ」としっかり決めている家庭であったりと様々です。

家事分担をゆるく行うか厳しく行うかはともかくとして、今後の夫婦円満のためにも、「自分が我慢すればいい」と一人でイライラしてストレスを溜めている方はいま一度パートナーと家事の分担方法についてよく話し合ってみることをおすすめします。

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