職場への差し入れへのポイントとは
たかが差し入れ、されど差し入れ。差し入れを笑うものは差し入れに泣く……とまでは言いませんが、職場における人間関係を円滑に進める潤滑剤の役割を果たしてくれるでしょう。旅行に行ったから差し入れをする場合もあれば、仕事を頑張っている同僚や後輩などに差し入れすることもあります。
差し入れをしないからといって気が利かないと思われることは少ないでしょうが、何気なく差し入れが出来ると周囲に気を配っている人、気遣いが出来る人だと周囲に感心されるでしょう。しかし、差し入れを渡す内容に気を使わなくては「気持ちは嬉しいけどね…」と苦笑されてしまいます。
職場への差し入れというのにはいくつかのポイントがあり、考慮することでお土産選びの疲れを軽減できます。職場の雰囲気をより良いものにしましょう!
職場に差し入れをする際に気をつけたい3つのポイント
まず差し入れはその人をねぎらうものでなければなりません。しかし、差し入れを受け取った人が畏まらない程度の、あまり気を使わなくてもいいような物が差し入れには最適です。
日ごろの感謝を込めて渡すというのも良いですが、単なる自己主張で終わってしまうものだとクセがありすぎてしまいますし、もしあなたが上司という立場ならば、受け取った方はお返しや感想をしなければならないという義務を感じてしまうでしょう。差し入れの品ひとつで、好感の持てる雰囲気を作ることに繋がるのです。
気分転換できるものがいい
差し入れはいつまで残ってしまうものではなく、気分が和らぐものがオススメです。持ってくる方は珍しいですが納豆を差し入れとして持ってくる方はいないでしょう。臭いで気分が和らぐどころではありません。
どのようなものが良いかというと、甘い物です。片手で食べられて、食べきるのにさほど時間がかからないものが好ましいです。甘いものが苦手な方がいるのであれば、コーヒーや紅茶を差し入れるのも気分転換が出来るのでオススメです。ただし、差し入れする物は誰でも手軽に手に入るけれど今は持っていない物を渡すことで、周囲の目はもちろん渡された方も気兼ねなく受け取れます。
時には相手の空腹具合も考慮する
繁忙期など、忙しい時期になるとまともに食事もとれない方もいます。会社全体がそのような状態にあるときは非常に難しいですが、ほんの少し時間を作ってお茶などを差し出すことで相手の苦労を労えますし、付箋やメモなどを軽食に添えて渡せば頑張りすぎている相手を半強制的に休憩させることも出来ます。
相手のハラ事情と場合を考えてサンドイッチなどの軽食を置いておいてあげるとよいでしょう。中には食べる事の出来ないものもありますので、日ごろからその人のことを見ておかなければなりませんが実にありがたい差し入れになるでしょう。
旅行のお土産を渡すなら個包装
個人的な観光旅行や出張から帰ってきた方がお土産を差し入れすることもあります。このとき、個包装ではないものは差し入れとして好ましくありません。個包装であれば1人につきいくつ配るにせよ分かりやすくなりますし、一口で食べられない物でも包装があれば手が汚れずに食べることも可能だからです。
旅行のお土産ならばどこに行ったのか分かるものが良いでしょう。例えば「北海道土産」などと旅行先の地名がプリントされた外装であれば会話に花が咲きますし、貰った本人もあまり見ることのない商品を前にするので気分転換になるからです。決して自分が旅行に行ったことを強調するのではなく、あくまでも相手の気分転換を目的であることを念頭に置いておきましょう。
職場に差し入れをするタイミング
差し入れは相手を労うことが大前提です。どんなに高価なものでも必要とされなければ、その差し入れは邪魔になるばかりです。例えば、真夏の炎天下の中から帰ってきた営業の方たちに熱いお茶を差し出しては、嫌がらせだと思われても仕方ありません。炎天下の中靴底を減らしてきてくれた人たちにはしっかりと冷えた麦茶か緑茶を差し出したいものです。
差し入れのタイミング3つ
- その日の天候
- 社内の雰囲気
- 今後の予定
以上3点を考慮しながら差し入れのタイミングを計ることで、相手に与える印象が変わってきます。中でも社内の雰囲気は掴むのが難しいですが、コツさえ掴んでおけば文句を言われることはありません。
職場への差し入れオススメ3商品
職場の差し入れとして喜ばれる商品をご紹介します。差し入れするものには万人受けするものが望ましいですが、人の好みは十人十色ですから探し出すのは難しいものです。まずは、この項で紹介する商品を試してみてはいかがでしょう。なお、紹介する順番がオススメ順ということではありませんので、気軽にどれかを試してみるという気持ちでご覧ください。
香ほろん
株式会社ヨックモックが展開するブランド「WA・BI・SA」の商品です。ヨーロッパの伝統的なクッキー「ブール・ド・ネージュ」をより繊細に表現したお菓子で和三盆・抹茶・きな粉をはじめ、季節ごとに桜・オレンジ・栗などの多彩なフレーバーが楽しめます。
しつこくなく緑茶との相性も抜群で悩んでいたことを忘れてしまうぐらいの逸品です。何かに行き詰ってしまっていたり新しい考え方が欲しいときにおひとつどうぞ。
嬉野茶玉露「翠雲」
昼夜に気温差のある4月中旬ごろに一番茶の育成を行う嬉野では、味がまろやかで程よいコクと香りをもったお茶ができます。ここでできた嬉野茶はグリ茶と呼ばれる日本では珍しい茶葉の1つであり、注ぐたびに味や香り、うま味の変化を愉しめる逸品です。
ただのお茶では味わえないうま味の確認といつも同じことをして疲れているときにリフレッシュメントとしてご活用できます。また、翠雲では少量づつ入れることでうま味や香りを存分に楽しめるお茶です。
『瑞穂』の「大福」
東京都渋谷区神宮前にある『瑞穂』は“東京三大豆大福”のひとつ称され、称号にふさわしい上品な甘さが美味しい逸品です。甘さを引き立てる塩が効いているものの、ふうわりとした甘みのため甘味が苦手な方にもオススメできます。
餡子は食物繊維が豊富に含まれていて健康に良く、さらにお腹にしっかりと溜まってくれるため小腹がすいたときに最適です。昼食が取れなくても2つほどお腹に入れておけば随分と違ってきます。
これはやっちゃダメ!職場の差し入れのNG
差し入れのものは基本的に飲食物です。飲食物以外は手元に残ってしまい片づけるのにも苦労しますし、何よりもそれを持って帰らなければならず手間です。差し入れは引きずらず、さりげなく済ませられるものを選びましょう。
食べ物であっても食べている本人だけでなく周囲の人にも迷惑がかかるような物は止めましょう。せんべいのような音の鳴る物や、納豆などの臭いのキツイ物は避けます。また、料理を作るのが得意であっても手作りのものは差し入れにしないようにしましょう。夏の暑い時期はもちろんのこと、冬も室内は暖かいので保存料が入っていない菓子や料理がダメになる可能性があります。
差し入れNG
- 飲料・食料以外のもの
- 食べる際に音が鳴るもの
- 臭いのキツイもの
- 手作りの品
差し入れ次第で職場の人間関係が見えてくる
差し入れするものは高級であれば良いというものではなく、相手をねぎらう気持ちをもって適切な時に差し出しているかによります。そのため良いタイミングで最適なものが差し出せるかによってその人との関係度合いというものが見えてきます。
甘いものが苦手な方にチョコを差し出していたら「ああ、この人はあまり自分へ感心が無いのだな」と、相手は感じてしまいます。高級品が良い訳ではなく、相手を慮ったものを差し入れるように気を配りましょう。
職場内の差し入れで雰囲気をよくしよう!
差し入れ次第で随分と好感は変わります。差し入れが喜ばれるといっても、高級であれば皆どんな時でも喜んでくれるということはありません。例え100パック500円の安価なお茶パックでも、差し入れするタイミングが良ければ「気遣いが出来る人だ」と好印象を相手に与えられるでしょう。
他人への気遣いは職場内を明るくする気持ちの良いもので、1人1人に対して当たり前に出来るようになれば仕事も楽しくなっていくでしょう。